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大腸菌のグルタチオン代謝に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05856015
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学・応用生物化学
研究機関京都大学

研究代表者

鈴木 秀之  京都大学, 農学部, 助手 (10202136)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードgamma-グルタミルトランスペプチダーゼ / gamma-グルタミルトランスフェラーゼ / グルタチオン
研究概要

培養液中に添加したgamma-グルタミナルペプチドを利用するのにGGTが必須であることを見いだした。大腸菌his^-ggt^+株は最小培地にgamma-グルタミルヒスチジンを添加すれば生育したが、his^-ggt_-株は生育しなかった。同様のことは、他のgamma-グルタミル化アミノ酸においても観察された。インタクトな菌体を用いてGGT活性を測定すると転移活性はほとんど観察せず、加水分解活性がはるかに強いことから、gamma-グルタミル化アミノ酸はペリプラズムにおいてGGTによりグルタミン酸とその構成アミノ酸に加水分解され、利用されたものと考えた。大腸菌は対数増殖期に自分で生合成したグルタチオンのいくらかを菌体外に出し、定常期にはそれを再吸収していると考えられる。グルタチオンはGGTによりgamma-グルタミル結合がまず切断され、次いでシステインとグリシンの間の結合がシステイニルグリシナーゼ(CGase)によって切断されて、3つのアミノ酸がそれぞれ利用されると考えられた。そこで、大腸菌の既知のペプチダーゼがCGase活性を持っているのか、未知のCGaseが存在するのか検討したところ、基質特異性が広いとされるペプチダーゼA,B,D,Nすべてを欠損した株はCGase活性を示さなかったが、各ペプチダーゼを1コずつ復帰させた株はいずれもCGase活性を示した。このことから、これらの4つのペプチターゼが協調し合って、グルタチオン代謝に関与しているものと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Suzuki et al.: "Escherichia coli K-12 Can Utilize an Exogenous gamma-Glutanyl Peptide as an Amino Acid Source,for which gamma-Glutanyltranspeptidase Is Essential" Journal of Bacteriology. 175. 6038-6040 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] H.Kumagai et al.: "Crystallization and Preliminary X-ray Analysis of gamma-Glutamyltraspeptidase from Escherichia coli K-12" Jounal of Molecular Biology. 234. 1259-1262 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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