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担子菌由来の神経成長因子(NGF)合成促進物質の生物有機化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05856019
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物生産化学・応用有機化学
研究機関静岡大学

研究代表者

河岸 洋和  静岡大学, 農学部, 助教授 (70183283)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードNGF / stimulator / Basidiomycetes
研究概要

アルツハイマー型痴呆症の病因の一つとしてNGFの欠乏が考えられ、NGFの投与による痴呆症の治療が研究されている。しかし、NGFは蛋白質であるため脳・血液関門を通過できない。従って、脳・血液関門通過性の物質を経口あるいは注射によって投与し、その物質の脳への移行によって脳内でのNGF合成を高めることができれば、有効な治療方法となりうるであろう。上記のコンセプトに基づき担子菌の抽出物についてNGF合成促進物質のスクリーニングを行った。
1)既に収集した担子菌のエタノール抽出物を有機溶媒と水で溶媒分画し、活性を指標に活性物質の単離・精製を行い、NMR等の機器分析を駆使して構造を決定した。具体的にはヤマブシタケとキヌガサタケから新規活性物質を数種得た。
2)担子菌の培養は、子実体発生が光、湿度、温度等の制御が必要で最も難しいため、子実体発生前の菌糸体による活性物質の生産を試みた。具体的には、培養条件の検討によって子実体から得られた活性物質ヘリセノン類のヤマブシタケ菌糸体による生産を試みた。その結果、ヘリセノン類の生産には未だ成功していないが、極めて強い活性を示す新規化合物エリナシン類を得、構造決定と活性確認を行った。これらの活性物質は現在知られているもののうち最強の活性を示した。
3)構造が明らかにされた活性物質の脳・血液関門通過性や動物レベルでのNGF合成促進活性を見るために、ラットを用いて実験を行い、現在結果の評価中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Kawagishiら: "Erinacines A,B and C,strong stimulators of nerve guouth factor (NGF)-synthesis,from the mycelia of Hericium erinaceum" Tetrahedron Letters. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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