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抗動脈硬化作用を発現する乳清蛋白質由来の新規ペプチドに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05856023
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 食品科学・製品科学
研究機関岐阜大学

研究代表者

長岡 利  岐阜大学, 農学部, 助教授 (50202221)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード動脈硬化 / beta-ラクドグロブリン / カゼイン / コレステロール / 大豆タンパク質 / 乳清タンパク質 / トリプシン / ラット
研究概要

私は、牛乳の乳清タンパク質や、その主要構成タンパク質であるbeta-ラクトグロブリンが、従来血清コレステロール(CHOL)低下作用を有する代表的なタンパク質として最も詳細に検討されてきた大豆タンパク質よりも、優れた血清CHOL低下作用を発現することを見出した。しかし、その作用の発現機構の詳細については、未だ不明な点が多く残されている。
そこで、乳清タンパク質単離物(WPI)、beta-ラクトグロブリン(beta-LG)やそのトリプシン加水分解物(GT)、カゼイン(C)、大豆タンパク質(S)のうちのいずれかを含む食餌をラットに与え、血清、肝臓の脂質や糞中ステロイド排泄量について分析した。また、C、S及びWPIの3群について、糞中脂質排泄量、体脂質量を測定した。さらに、C及びbeta-LGのトリプシン加水分解物(それぞれCT及びGT)ついて、insitu(腸管ループ)におけるCHOLの吸収に対する影響についても比較検討した。
その結果、WPI群は、糞中への中性ステロイドや総脂質の排泄量をC群と比較して有意に上昇させるばかりではなく、C群及びS群と比較して体脂質をも有意に低下させた。beta-LGのトリプシン加水分解物であるGTは、インタクトなSやbeta-LGと比較してより速やかに、かつ強力に血清CHOL低下作用を発現することが明らかにされた。GT群は、糞中への総ステロイド排泄量をC群と比較して有意に上昇させるのみならず、in situにおけるCHOL吸収率をCT群と比較して有意に低下させた。すなわち、GTによる血清CHOL低下作用は、腸管内におけるCHOLの吸収抑制を介して発現することをはじめて明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 長岡利: "ホエイペプチドの脂質代謝改善機能" フードケミカル. 34-39 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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