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センダイウイルスHN糖蛋白の構造と機能の関連性の分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 05856058
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関酪農学園大学

研究代表者

高橋 樹史  酪農学園大学, 酪農学部, 講師 (40240965)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードセンダイウイルス / パラミクソウイルス / HN糖蛋白 / ノイラミニダーゼ / 分子生物学 / 抗原構造 / 変異体解析 / 遺伝子発現
研究概要

目的と意義:パラミクソウイルス属ウイルスの赤血球凝集・ノイラミニダーゼ(HN)糖蛋白に共通に保存されているアミノ酸配列"NRKSCS"は、ウイルスの生存にとって必須な領域であると考えられている。研究者は、この領域に部位特異的変異を導入したセンダイウイルスHN蛋白を遺伝的cDNAから効率的に発現することにより、他のウイルス構成成分の影響を排して、HN蛋白の構造と機能に対するこの配列の関連性の解析を試みた。
材料と方法:部位特異的変異導入法により、cDNAの目的とする領域周囲にユニークな制限酵素認識配列を作り、これらの酵素で切断後、変異アミノ酸配列をコードする合成リンカーを挿入した。変異HNは、FuerstらのvT7法により、T7プロモーターの制御のもとにHeLa細胞で発現させた。発現した蛋白を変性HNに対する抗体で定量し、非変性HNに対する単クローン抗体を用いて抗原構造を解析した。またHA,NA能の解析も行った。
結果と考察:作出した変異HNは、QRKSCS,NQKSCS,NRQSCS,NQQSCS,NRKGCS,NRKSSS,NWKSSS,NRKSCG,IRKSCHと6アミノ残基を欠失したものの合計10種で、このうち、QRKSCS,NRQSCS,NRQGCSを除く各変異体は、二量体や四量体の形成性が認められず、非変性HNに対する単クローン抗体との反応性も欠いていた。従って本領域におけるアミノ残基の置換は、多くの場合抗原構造の大幅な変化を導き、不完全なおりたたみと共に、機能性多量体の形成を妨げるものと考えられる。一方、QRKSCSとNRKGCSでは抗原構造やHA,NA活性が野生型HN蛋白と区別できなかったが、K(リジン)における単変異体であるNRQSCSでは抗原構造とHA活性は正常であったもののNA活性はまったく検出されなかった。このことから本領域がNA活性と密接に関わっていることが判明した。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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