• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

成長ホルモン分泌細胞における分泌調節因子の細胞内取り込みと分泌動態との同時視覚化

研究課題

研究課題/領域番号 05857002
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関群馬大学

研究代表者

嶋田 修  群馬大学, 医学部, 助手 (80196477)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード共焦点レーザー蛍光顕微鏡 / 神経細胞 / 下垂体前葉 / カルシウムチャネル / 分泌 / モノクロナル抗体
研究概要

細胞の反応の視覚化の1つとして、特にカルシウムチャネルの動態に着目した。細胞は当初は成長ホルモン分泌細胞のみを材料として扱ってきたが、抗体が他の下垂体細胞や神経細胞とも強く反応することから、それらの細胞について広く研究を行う必要が生じた。
まず、ジギトニンにて可溶化した細胞膜分画から多数のモノクロナル抗体を作製し、ニトレンジピンまたはオメガコノトキシンと免疫沈降するものをスクリーニングし、いくつかの抗体を得た。これらの抗体は、特にN型またはL型カルシウムチャネルやその結合蛋白を抗原としていることが確認された。まず、その結合蛋白のうち、分子量の小さい28KDaと36KDaの2種の蛋白は下垂体前葉細胞の細胞膜直下に、幅広く存在しており、細胞膜の裏打ち構造の1部を構成していることがわかった。また、それぞれのカルシウムチャネル結合蛋白の分布は、細胞膜に均等ではなく、下垂体前葉のそれぞれの細胞の細胞膜に不均一に存在していることが解った。また、それらの抗体の染色性はホルモンの分泌状態と良く相関して速やかに変動することが確認され、それらが共焦点レーザー蛍光顕微鏡を用いて観察された。
残念ながら我々の予想に反し、分泌調節因子が細胞内に直接取り込まれていく像は、今回の実験では認められなかった。しかしながら、ホルモン分泌機能とカルシウムチャネルの変化を直接観察できる手段を得たことで、ホルモン分泌のメカニズムを解析する上で大変有効な手法を得ることができたと思う。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Osamu Shimada et al.: "Differences in the distribution of proteins associated with w-conotoxin receptors in rat pituitary cells" Biomedical Research. 14. 265-272 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Osamu Shimada et al.: "Developmental changes of proteins associated with N-type calcium channels in the rat brain" Biomedical Research. 14. 37-48 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Osamu Shimada et al.: "Localization on w-conotoxin receptor-associated proteins in the rat brain" Program of the 5th International Congress on Cell Biology(Abstract)23GE03:1992. 344-

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 嶋田修 等: "下垂体ホルモン分泌の形態学的研究法" 日本臨床. 51. 2536-2543 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Tomoatsu Abe et al.: "Changes of muller cells induced by subretinal fluids" Abstract of the Association for Research in Vision and Ophthalmdogy, Florida. ARVO. 34. 956 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi