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ハイドロキシアパタイト・カラムクロマトグラフィによる損壊DNAの精密法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 05857048
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関関西医科大学

研究代表者

赤根 敦  関西医科大学, 医学部, 教授 (70202520)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードDNA分析 / DNA分解 / ハイドロキシルアパタイト / カラムクロマトグラフィ / ポリメレース・チェイン・リアクション(PCR)法 / 血痕 / 法医学試料 / 個人識別
研究概要

腐乱死体から採取したDNAは高度に分解しており、ポリメレース・チェイン・リアクション(PCR)法によるDNA増幅を阻害することが判明した。これは反応時のプライマーの結合や正確な複製を阻害するためであると考えられ、この損壊DNAを除去して残存している高分子量DNAのみから正確なPCR増幅を行う方法(精製法)を検討した。1つの方法としてアガロースゲル電気泳動やアガロースゲルビーズによるカラムクロマトグラフィについて検討したところ、高分子量DNAの残存している試料では増幅が可能となった。しかし損壊DNAの中には塩基部分が外れて1本鎖状となったものも含まれている可能性があり、それを除去してより確実なPCR増幅が可能となる、ハイドロキシルアパタイトを用いた精製法について検討した。
ハイドロキシルアパタイトは、含有するカルシウム・イオンとDNA鎖中のリン酸とが結合することによりDNAを吸着させるが、その結合の強さはDNAの立体構造に依存し、1本鎖DNAは2本鎖DNAよりも結合が弱く、両者の分離が可能となる。ただし蛋白質も結合してしまうため、蛋白分解酵素で処理した試料(蛋白未除去)から直接DNAを回収するのには問題ががあったので、フェノール/クロロフォルム処理等でDNAを精製した試料を対象とした。
一般に温度をあげると1本鎖DNAと2本鎖DNAの分離はより著明となると言われており、分子生物学実験法の教科書であるMolecular Cloning,A Laboratory Manualなどには加温する簡単な装置が紹介されているが、本研究ではより簡便な方法を考慮し、室温での分離の精度を検討した。しかし分離の程度は分別できるほど良くなく、加温法などに工夫する必要が認められた。今後さらに検討を重ねる予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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