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全身性硬化症におけるトポイソメラーゼIに対する自己免疫応答の解明-クラスIIHLAと抗原提示細胞の役割-

研究課題

研究課題/領域番号 05857057
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内科学一般
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

桑名 正隆  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (50245479)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード全身性硬化症(強皮症) / 自己抗体 / DNAトポイソメラーゼI / T細胞 / エピトープ / 主要組織適応抗原 / HLA
研究概要

本研究ではT細胞の主要組織適応抗原(MHC)を介した抗原組織の段階での自己抗体(抗DNAトポイソメラーゼI抗体:抗topo I抗体)産生の役割を明らかにするため、精製したtopo Iを用いて全身性硬化症(強皮症)患者および健常人末梢血単核球(PBMC)を刺激し、その反応をリンパ球の増殖により判定した。cDNA断片より発現させることにより得られた、5つのoverlapしてtopo Iの全塩基配列をコードする融合蛋白を抗原として用いた。抗topo I抗体陽性患者のPBMCはtopo Iにより著名な増殖反応を示し(stimulation index 5〜25)、モノクローナル抗体による抑制試験により反応を示したのはCD4^+T細胞が主であった。またこの反応はHLA‐DR抗原により拘束されていた。ほとんどの抗topo I抗体陰性強皮症患者と健常人のPBMCはtopo Iに反応しなかったが、抗topo I抗体と関連するHLA‐DR遺伝子(DRB1^*1502またはDRB1^*1104)をもった例では軽度の反応を示した(stimulation index3‐6)。5つのtopo I融合蛋白を用いたリンパ球増殖試験では、topo I分子上に少なくとも3つの独立したT細胞エピトープが存在し、全例が認識するT細胞エピトープは、以前申請者が明らかにした主要なB細胞エピトープとは異なった。またT細胞エピトープの分布とHLA‐DRおよびDQ遺伝子が密接に関連していた。これらの成績は、強皮症患者における抗topo I抗体はtopo I分子そのものの抗原刺激によって産生され、その産生はT細胞とMHCにより制御されていることを示唆する。現在抗topo I抗体陽性強皮症患者のPBMCより、topo Iと反応するT細胞を分離することに成功し,さらに詳細な分析を行っている。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] M.Kuwana: "The HLA‐DR and DQ genes control the antoimmnre response to DNA topoisomerase I in systemic sclerosis(sclerocterma)" J.Clin.Invest.92. 1296-1301 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] M.Kuwana: "Autoantigenic epitopes on DNA topoisomerase I:Clinical and immunogenic association systemic sclerosis." Arthrits Rheum.36. 1406-1413 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] M.Kuwana: "Racial difgerences in distribution of systemic sclerosis-related serum anti‐huclear antibodies" Arthritis Rheum.(in press).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2019-02-28  

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