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抗原誘発時の気道への好酸球浸潤及びICAM-1発現に関する中枢神経系の役割

研究課題

研究課題/領域番号 05857072
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関産業医科大学

研究代表者

入江 正洋  産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助手 (00248593)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード気管支喘息 / 抗原誘発 / 好酸球 / 細胞接着分子 / ICAM-1 / ストレス / 中枢神経系
研究概要

EIDELMANらの方法に準じて、4〜6週齢SPF・BNラットに対して卵白アルブミン(OA)による感作を行い、BNラットの喘息モデルを作成した。OAの吸入暴露は、2週間目から3日間連続して実施した。
感作の前日から over night(16時間)で金網拘束を加える群(A群)と、感作後吸入暴露開始までの間に1日おきに3時間の金網拘束を繰り返す群(B群)、3日目の吸入暴露の前日からover night(16時間)で金網拘束を加える群(C群)の3通りの異なる時期のストレス負荷を行い、さらに、吸入暴露の1週間前に迷走神経の緊張に関係するとされている前視床下部を電気刺激によって破壊する群(D群)と、電気刺激は加えない偽破壊群(E群)を設定した。なお、対象群は、感作と吸入暴露のみを行う群(F群)と、感作も何もしない群(G群)とした。
いずれの群も、3回目の吸入暴露約6時間後にBALによって気道内への好酸球浸潤を調べるとともに、気管支・肺組織を摘出して抗ICAM-1抗体による免疫組織染色を行い、ICAM-1の発現状態を観察した。
その結果、抗原誘発によってG群以外の群でBALF中の好酸球の増加が認められたが、他の群に比べてB群とD群の増加の割合が低下しており、断続的ストレスや前視床下部と好酸球浸潤との関連性が示唆された。ICAM-1の発現は、B群とC群の急性および断続的ストレス負荷群で軽度抑制されていたが、前視床下部破壊の有無では明らかな差はみなされなかった。また、ラットを用いた今回の実験では、ICAM-1は全体的に、従来から報告されている気管支上皮よりも肺胞上皮の方が明らかに強く発現することが認められ、その病因論的意義に興味が持たれた。
今後は、今回の結果をさらに詳細に分析し、組織学的な好酸球浸潤やICAM-1の発現を定量的に評価できる手技の開発や、抗ICAM-1抗体を前投与した場合の予防効果などについて検討を加える予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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