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ヒトbeta-inhibinのcDNAと遺伝子の構造解析と組織発現

研究課題

研究課題/領域番号 05857108
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

落合 由紀子  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (90242974)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードヒト / beta-inhibin / 遺伝子局在 / 前立腺
研究概要

平成5年度に行った研究の結果は以下の通りである。
【1】beta-inhibinの精製とポリクローナル抗体作製:ヒト精漿から DEAE-SepharoseやZn-chelate Sepharose columnなどを用いて、beta-inhibinを単一標品まで精製し、そのポリクローナル抗体も家兎より得た。また精製されたbeta-inhibinは SDS-PAGE 上で分子量19,000を有する糖を全く含まない蛋白質であった。N末端より21残基目までのアミノ酸配列は S-C-Y-F-I-P-N-E-G-V-P-G-D-S-T-R-K-C-M-D-Lと決定された。
【2】beta-inhibinのcDNAの単離と構造決定:上記ポリクローナル抗体を用いて、前立腺のcDNA libraryよりcDNA clone を単離精製し、そのcDNA構造の決定を行った。得られたのbeta-inhibin をヌードするcDNAは 484bp のヌクレオチドより成り 11bp の5'-noncoding sequence、342bp のpre-beta-inhibinとstop codon、110bpの3'-noncoding sequence更に18bpの Poly(A)tailより成っていた。結果beta-inhibinは20残基のシグナル配列を含む114残基のアミノ酸より成ることが明らかになった。
【3】beta-inhibinの遺伝子の単離と構造決定:【2】で得られた cDNAをprobeとして、ヒトのgenomic libraryをスクリーニングし、gene cloneを得て、遺伝子の構造決定を行った。得られたbeta-inhibinの遺伝子は11.4kbの大きさがあり、その中にexon 1は含まれていなかったが、exon 2、3、と4は含まれていた。現在完全な遺伝子を得るべく努力している。
【4】beta-inhibin遺伝子の染色体上の局在決定:【3】で得られた遺伝子をprobeとして用い、in situ hybridization 法でbeta-inhibin遺伝子の染色体上の局在決定を行った。beta-inhibinの遺伝子は10番目の染色体上、10q11.2に局在することが判明した。
beta-inhibinの組織発現の解析:【2】で得られたcDNAを用いて、ヒトの種々の組織より得られた total RNAとNorthern blottingを行い、beta-inhibin の発現組織を明らかにしようと現在進行中であるが、状態の良い組織が得られず、難行しているところである。
上記結果を基に投稿論文を作成中である。また進行中の実験に関しても、充分な結果が得られ次第、論文にする予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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