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遺伝子工学的手法によるTSH受容体の構造解析と受容体抗体の作用機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05857109
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

吉田 正  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (00182767)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード自己免疫性甲状腺疾患 / TSH受容体 / 抗TSH受容体抗体 / バセドウ病 / 特発性粘液水腫 / 糖鎖
研究概要

本研究では、遺伝子工学的手法を用いて抗TSH受容体抗体の認識するTSH受容体の構造を解明するとともに、受容体抗体の抗体結合部位や受容体の分子の三次構造とその生物学的活性の関連より、本疾患の発症機構並びにTSH受容体の情報伝達機構の解明を試みた。
1.TSH受容体分子の構造解明:TSH受容体cDNAクローンの塩基配列を決定し、想定されるアミノ酸配列並びに蛋白の高次構造を解析した。
2.TSH受容体分子の発現:TSH受容体(TSHR)DNAを発現ベクター(pMAM)に組み込み(pMAM‐TSHR)、
Lipofectin(DOTMA)を用い真核細胞(CHO‐K1細胞)に発現させた。
3.変異TSH受容体の作製:Gapped duplex法によるSite‐directed mutagenesisにより、細胞外領域のNグリコシド型糖鎖及びS‐S結合アミノ酸残基をAsn(Asn:77,99,113,177,198,302)よりGlnへ(TSHR‐Mul‐6)、
Cys(Cys:24,29,31,41,390,398,408,569)よりSerへ(TSHR‐Mu7‐9)それぞれ置換変異させた。
4.変異TSH受容体のTSH結合能の測定:変異TSH受容体の発現されたCHO‐K1細胞に対するTSH及び抗TSH受容体抗体の結合能を125I標識TSH及びProtein‐Aの結合により測定した。
5.変異TSH受容体の生物活性の測定:変異TSH受容体の発現細胞にTSH(1nM‐10mM)7抗TSH受容体抗体(1‐10ug/ml)を添加し、細胞内cAMP産生量を指標に刺激活性を測定した。
6.TSH受容体分子と情報伝達機構の解析:変異TSH受容体とTSH並びに抗TSH受容体抗体との結合様式や生物活性の成績より、受容体の情報伝達機構及び抗受容体抗体の作用機序を解析した。
現在、受容体分子の三次構造を解析するとともに真核細胞における発現系において受容体分子の糖鎖と抗TSH受容体抗体との結合様式や生物活性の関連を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 吉田 正: "核内レセプターと免疫抑制作用" 実験医学. 11. 770-777 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田 正: "ステロイドの副作用と離脱" 治療学. 27. 583-589 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田 正: "血漿交換療法が奏効した悪性眼球突出症の2例" ホルモンと臨床. 41. 99-104 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田 正: "Methotrexate投与中に関節症状は寛解したが皮下結節の新生及び増大を認めた慢性関節リウマチの1例" リウマチ. 33. 74-79 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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