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インスリン依存型糖尿病におけるABCトランスポーターの遺伝的多型性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05857111
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関(財)冲中記念成人病研究所

研究代表者

中西 幸二  冲中記念成人病研究所, 研究員 (80211423)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードインスリン依存型糖尿病 / ABCトランスポーター(TAP) / HLA-DQ抗原 / PCR
研究概要

ABCトランスポーター(別名TAP)は自己抗原、ウイルスの抗原提示に重要な役割を果たす分子でその遺伝子はMHC class II抗原領域に位置する。95人のIDDM患者と75人の正常対照においてTAPとHLA抗原の多型性を検討した。TAPのタイピングはPCR-SSO法で、HLA-DQA1,DQB1抗原のタイピングはPCR-RFLP法で行った。
TAP1、TAP2遺伝子の多型性はIDDM患者と正常対照で有意差はなかった。日本人では西洋白人と同様にTAP1A,TAP2A,TAP2Bが高頻度であった。一方HLA抗原は同じシリーズの対象でIDDMと強い相関を示した。IDDMではHLA-DQA1^*0301(RR2.94)、DQB1^*0501(RR0.21)、DQB1^*0501(RR0.21)、DQB1^*0601(RR0.19)、DQB1^*0602(RR0.17)が減少していた。HLA-DQB1^*0303とTAP2C、DQB1^*0401とTAP2Bの間には正の連鎖不均衡が、HLA-DQA1^*0103とTAP2Aには負の連鎖不均衡が存在した。HLA-DQ抗原をそろえて検討してもIDDM患者と正常対照にはTAP1、TAP2の頻度には差をみとめなかった。
西洋白人においてみられたTAPとIDDMの相関が日本人でみられなかったのは日本人におけるHLA-DQB1*0401とTAP2Bの連鎖不均衡の影響で、IDDMと第一義的に関連するのはHLA-DQ抗原でありTAPとIDDMの相関はDQ抗原とTAPの連鎖不均衡にともなうものと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Koji Nakanishi: "Lack of association of transporter associated with anfigen proceesing(TAP)with Japanese insulin-dependent diabetes mellitus" Metabolism. (in press).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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