1)B細胞系腫瘍をマウスに免疫し、すでに確立した方法を用いて細胞表面免疫グロブリンに対する抗イディオタイプモノクローナル抗体を多数作製した。 2)モノクローナル抗体ハイブリドーマよりRNAを抽出し、RT-PCR法を用いてV_HおよびV_L領域のcDNAクローニングを行った。また、ヒト免疫グロブリンのC_LおよびC_H領域cDNA3′端にプロミタンcDNAを結合しておき、これにクローニングしたマウスモノクローナル抗体V領域を組み込み、発現ベクターに結合した。 3)このようにして構築されたベクターをNIH3T3あるいはCHO-K1細胞にトランスフェクションし、抗体プロタミン融合蛋白を得た。 4)CMVプロモーターを有する発現ベクターにmycあるいはbc1-2遺伝子をアンチセンス方向に組み込んだ。 5)融合蛋白のプロタミン部分にmycあるいはbc1-2遺伝子コード領域のアンチセンス発現ベクターを結合させ、in vitro、およびヌードマウスにおいて、B細胞系腫瘍に対する増殖抑制効果を観察した。
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