1.ラットOLTserumおよびOLTlymphの採取 DAをdonor、PVGをrecipientとしたラット同所性全肝移植を鎌田法に準じて14組に施行した。その結果、術中死5、10日以内死亡4、11-30日死亡1、31-59日死亡2であり、60日生存は2匹のみであった。死亡例の死因は出血・肝不全・胆道合併症と思われた。生存例の1匹よりOLTserumを1匹よりOLTIymphを採取した。 2.ラット小腸移植手術手技の確立 DAをdonor、PVGをrecipientとして、7組に対し、recipient左腎動静脈graftのaortic cuffおよび門脈をcuffを使って吻合する方法により小腸移植手術を行ったが、動脈血流が得られない、動脈血栓形成、あるいは門脈屈曲による腸管うっ血のため、graftの長期生着は得られなかった。そこで、Aortic cuffをrecipientのAortaに側端吻合する方法をとり、8組に移植手術を行ったが、吻合部よりの出血にてgraftの生着は得られなかった。 したがって、現時点でコントロールとしての拒絶、GVHDモデルの作成も不可能であった。
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