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肝循環調節に対する血液希釈と脈管作動性物質の相互作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05857125
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関信州大学

研究代表者

山口 芳裕  信州大学, 医学部・第二生理学教室, 助手 (10210379)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード摘出灌流肝 / アナフィラキシ-反応 / alpha受容体刺激剤 / 肝類洞圧 / double occlusion pressure
研究概要

肝臓の血行動態に関する生理学的検討は従来からなされてきている一方、肝実質内での血行調節に関する検討はいまだ充分といえない。本研究では今まで検討されることが少なかった肝類洞前後における血流調節機序を摘出灌流肝標本を用いて検討した。特に肝毛細血管圧(類洞圧)を求め、さらに血管床からの水分移動を濾過係数により求めながら、アナフィラキシ-反応時およびalpha受容体刺激剤投与時の肝内血管の反応部位(類洞前または類洞後か)を検討した。
(1)成犬の肝臓を摘出し、自家血で門脈を定圧灌流した。
(2)肝血流量、肝動脈圧、門脈圧、肝静脈圧ならびに肝重量を同時に測定した。
(3)肝類洞圧は、肝流入、流出のカニュラを同時に閉塞したときに各々の圧が平衡に達する圧であるdouble occlusion pressureにより測定した。また肝血管床からの水分移動は、肝血管内圧を上昇させた際の肝重量の増加度filtration coefficient により算出した。
(4)ブタ回虫タンパク抗原によりIgE即時型アナフィラキシ-反応を惹起した時およびalpha受容体刺激剤であるフェニレフリンを投与した時について、その投与前後における(2)のモニターの変数および(3)の分析から肝内血管の反応局在を明らかにした。
本研究で用いたdouble occlusion法およびfiltration coefficientによる肝血管床のの生理学的検討はこれまで行われていない方法である。結論として、アナフィラキシ-時における肝血管収縮反応は肝静脈側に優位であり、これが門脈圧亢進および肝うっ血の重要な成因となっていることが示唆された。一方、alpha受容体刺激剤投与時の肝血管収縮反応は門脈側に優位であり、肝血管の収縮反応はその原因によって局在が異なることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Yamaguchi: "Hepatic vascular response to anaphylaxis in isolated canine liver" American Journal of Physiology. (in press).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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