研究概要 |
【実験方法】 Wistar系雄ラットよりKupffer細胞、肝細胞を分離し、肝細胞のviabilityはMTT法で測定し以下の実験を行った。 1)肝細胞の0〜10万U/mlのM-CSFを含む培地で24時間培養しviabilityを測定した。 2)Kupffer細胞を0〜10万U/mlのM-CSFを含む培地で24時間培養し、その培養上澄みで肝細胞を24時間培養しviabilityを測定した。 Kupffer細胞をLPS50mug/mlと0〜10万U/mlのM-CSFを含む培地で24時間培養し、それぞれの培養上澄みで肝細胞を24時間培養しviabillityを測定した。 【結果】 M-CSFは肝細胞のviabilityを直接的に約20%、Kupffer細胞を介して約35%高める。LPS50mug/mlでのKupffer細胞を介する肝細胞障害では、M-CSFを加えることにより、72%の肝細胞のviabilityはM-CSF濃度が5,10万U/mlで98.3%、122.9%と保護効果が認められた。 以上の研究結果が得られ、第94回日本外科学会総会(東京)で報告した。
|