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受精における配偶子活性化の基礎的研究-高電圧パルス発生装置を使用して-

研究課題

研究課題/領域番号 05857169
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関弘前大学

研究代表者

藤井 俊策  弘前大学, 医学部・付属病院, 助手 (10241481)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードmicrofertilization / electric pulse / acrosome reaction / SUZI / egg activation
研究概要

ヒト精子を用いて顕微授精法を行ったハムスター卵子に対して高電圧パルスを負荷し,通常の顕微授精法と比較して受精率を高めることが可能かどうか実験を行った。パルス刺激条件を決定するために,ヒト精子およびハムスター卵のパルス負荷による変化を調べ,1.5kV/cm,30musecの矩形直流パルスでは,精子細胞においては運動率,細胞生存率や細胞膜機能の低下は軽度で,かつ先体反応誘起率も向上することが確認できた。一方,卵子細胞においても同条件では細胞障害は顕著ではなく,細胞膜穿孔を引き起こすには十分であることを確認した。
以上の予備実験をふまえて,実際に囲卵腔注入を行った卵に対して上記条件のパルスを負荷した。正常ヒト精子では受精率が著明に向上し,運動性の非常に低い無力症精子でも受精が可能であることを確認できた。この結果は第8回IVF-ET世界会議,および第46回日本産科婦人科学会総会において発表した。
現在,パルス刺激が精子細胞あるいは卵細胞に及ぼす影響を超微形態学的に検討し,受精率向上の機序を明らかにするべく追加実験を行っている。また,卵細胞質内精子注入法におけるパルス刺激実験も行っており,高電圧パルスによって卵細胞の活性化が可能かどうかを検討している。今後,パルス負荷による遺伝子レベルでの障害が発生しないことを確認し,ヒトの顕微授精法で応用可能な至適条件を設定する予定である。また,現在までの結果に関しては投稿準備中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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