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歯牙および骨組織における神経機能の分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 05857202
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関岡山大学

研究代表者

中西 徹  岡山大学, 歯学部, 助手 (30243463)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード骨芽細胞 / 神経成長因子 / ニューロトロフィン / PCR / PC12 / trk
研究概要

1.マウス骨芽細胞株MC3T3-E1において、代表的な神経成長因子ファミリー(ニューロトロフィン)であるNGF,BDNF,NT-3が発現していることを遺伝子および蛋白質レベルで明らかにした。mRNA発現量としてはNGFが最も多く、RT-PCR法による定量においては多い時でアクチンの約15%であった。ニューロトロフィンの発現量はMC3T3-E1の培養経過に伴って変化し、対数増殖期と骨細胞分化期において増大した。in vivoで骨形成を誘導するTGF-betaを培養系に添加すると、ニューロトロフィンの発現量は一過的に増大した。またMC3T3-E1の培養上清には、ニューロトロフィンが約0.3ng/ml存在し(イムノブロットによる定量)、抗NGF抗体を結合したアフィニティーカラムによる吸収実験によって、この培養上清中に存在するPC12D細胞に対する突起伸長誘導活性がほとんど吸収されることも明らかとなった。
2.MC3T3-E1において発現される新規なニューロトロフィンを検索するため、既知のニューロトロフィンのDNA塩基配列間で共通性の高い部分においてプライマーを作製し、RT-PCRによって増幅を試みたところニューロトロフィンDNA断片の混合物が得られた。この断片の塩基配列を決定中であるが、現在のところNGFおよびNT-3の変異体が見つかっている。
3.MC3T3-E1におけるニューロトロフィン受容体遺伝子(trkファミリー)の発現の有無についてはtrk共通プライマーを用いたRT-PCR法によって解析を行っている。現在のところ、無刺激状態でtrkより約100bp長いDNA断片の増幅が確認されており、その塩基配列を決定中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Nakanishi,T.et al.: "Expression of nerve growth factor family neurotrofins in a mouse osteoblastic cell line" Biochem.Biophys.Res.Commun.198. 891-897 (1984)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 中西 徹: "神経科学とバイオテクノロジー" 岡山バイオ懇話会会報. 44. 1-5 (1983)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 中西 徹 他: "骨芽細胞株における神経成長因子ファミリーの発現とTGF-betaによるその調節" 日本骨代謝学会雑誌. 11. 354 (1983)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 中西 徹 他: "マウス骨芽細胞株における神経成長因子ファミリー遺伝子の発現とその構造解析" 第16回日本分子生物学会年会要旨集. 402 (1983)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 谷口茂彦,中西 徹: "骨組織における神経関連機能の分子生物学的研究" 岡山歯学会雑誌. 13. 印刷中 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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