• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

グルタミン酸レセプター発現細胞を用いた海馬長期増強現象のシナプス前調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 05857255
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関京都大学

研究代表者

金子 周司  京都大学, 薬学部, 助教授 (60177516)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードグルタミン酸レセプター / アフリカツメガエル / 卵母細胞 / AMPAレセプター / 海馬 / 長期増強 / LTP / シナプス前調節
研究概要

1.モルモット海馬切片標本を用い,苔状線維-CA3野のシナプスでのテラヌス刺激時による長期増強現象(LTP)に対してムスカリンレセプターサブタイプがどのように関与するか細胞外記録によって調べた。その結果,M1レセプターがLTPに対して促進的に作用するのに対して,M2レセプターはLTPを抑制することが明らかになった。このような相反的二重調節機構は外から適用したムスカリン性作動薬であるカルバコールの場合でも,内在性アセチルコリンによる調節の場合にも同様な結果であった。
2.AMPAレセプターcDNAをヒト293細胞にトランスフェクションさせ,AMPAレセプタータンパク質を発現させた。その細胞を用いてグルタミン酸による細胞応答を電気生理学的に記録することには成功したが振幅が小さい上に脱感作が著しく,グルタミン酸センサーとして用いるにはさらに改良が必要であることが判明した。
3.海馬切片に目的とする遺伝子を導入する新たな方法としてワクシニウイルスを用いる試みを行った。betaガラクトシダーゼを発現しうるワクシニウイルスベクターをモルモット海馬切片に導入することによって,数十時間以内に酵素活性がグリア細胞よりも神経細胞に特異的に現れることを見出した。今後,組織培養下にある海馬切片に目的遺伝子を導入し,シナプス前部におけるLTPの調節様式について解析を進めてゆく予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takehiko Maeda: "Bidirectional modulation of long-term Poteutiation by Carbachol Via M1 and M2 muscarinic receptors in guinea pig hippocampus" Brain Research. 619. 324-330 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Ozaki Miwako: "A vaccinia virus vector for efficiently introdocing into hippocampal slices" Biochem,Biophy,Res,Commun.193. 653-660 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi