1.プロテアーゼインヒビターの非RI標識 NHS-ビスチンによって、大豆由来トリプシンインヒビターは、約90%程度ビスチン化された。また、トロプシンインヒビターのセリンプロテアーゼに対する阻害活性は、ビオチン化によってほとんど影響されなかった。 2.セリンプロテアーゼの特異的検出 ビスチン化トリプシンインヒビターをリガンドとして、膜にブロットされたプロテアーゼを検出した結果、セリンプロテアーゼであるトリプシン、プラスミンは検出されたが、酸性型、チオール型、金属型プロテアーゼは全く反応しなかった。また、前駆体であるトリプシノーゲン、プラスミノーゲンも検出されなかった。 3.検出感度 プラスミンは、アビジン-ペルオキシダーゼによる発色反応で少なくとも約4ngまで検出することが出来た。ルミノール化学発光反応を用いることによって、検出感度を発色反応より約10倍高めることが出来た。 4.生体成分のセリンプロテアーゼの検出 健常人血清中で活性型セリンプロテアーゼは検出されなかったが、ストレプトキナセ-ゼ処理の結果、プラスミンを特異的に検出することが出来た。
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