本研究では心理学実験による検討とSignalingのデータベース開発を行った。Signalingの有無、差異によって説明文と専門文献の構造の把握と理解の度合についてどのように異なるか、実験を行った結果、外国人の説明文読解にはSignalingそのものの効果は見られなかったが、専門文献において専門語の知識の他にSignlaing効果が有意な差で見られた。このSignalingをカテゴリ分けし、論文に使われるSignalingデータベースを開発した。科学技術Signalingのデータベースを利用し、論文のテキストを自動解析し、論文カテゴリを抽出する装置の開発の可能性が生まれた。科学技術論文のプレーンテキストを入力することによって自動的に科学技術文献Signalingデータベースからの知識を用いて文章を解析するシステムである。これを元に次の研究において専門文献読解支援システムの開発を目指すことができよう。
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