• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

多形核白血球モノ(ADP-リボース)転移酵素によるアクチンの修飾とその生理的意義

研究課題

研究課題/領域番号 05858090
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能生物化学
研究機関島根医科大学

研究代表者

寺嶋 正治  島根医科大学, 医学部, 助手 (40227517)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードADP-ribosylation / ADP-ribosyltransferase / actin / myosin / cholera toxin / posttranslational modification
研究概要

1.アクチン分子のADP-リボース化部位
単量体であるG-アクチン、および重合体であるF-アクチン分子のADP-リボース化部位を検討した。この結果、ニワトリ多形核白血球アルギニン特異性ADP-リボース転移酵素はG-アクチンの場合、Arg^<206>およびArg^<28>を、F-アクチンの場合、Arg^<28>のみを修飾刷る事が判明した。
アクチン修飾の意義
上記のADP-リボース化部位Arg^<206>は、G-アクチン分子の矢じり端に相当し(Natu-re;347,37-44,1990)、この部位の修飾によりアクチン分子の重合能が抑制される事が確認された。また、この部位の修飾はアクチン結合タンパク質であるDNaseIとの相互作用を抑制し、アクチン本来の持つDNaseI阻害作用を消失させた。Arg^<28>は、アクチンN末端で、構造上フィラメント外側部分に相当し(Nature;347,44-49,1990)、ミオシンとの相互作用に重要な役割を持つ。この部位の修飾は、ミオシンとの結合を抑制しアクトミオシンの形成阻害をもたらすと予想される。このようにアクチンのADP-リボース化反応は、アクチンの機能変化をもたらすことが分子レベルで解明されつつある。
3.ニワトリ多形核白血球ADP-リボース転移酵素によるコレラトキシンの修飾
コレラトキシンは、Gタンパク質などを特異的に修飾するADP-リボース転移酵素であるが、この触媒活性を持つA_1サブユニットが、ニワトリ多形核白血球ADP-リボース転移酵素により特異的に修飾されることを見いだした。この修飾の結果、コレラトキシンの酵素活性は約4倍上昇することがin vitroで示され、コレラトキシンの生体内での作用機序に大きな影響を与える可能性が示唆された。この事実は、上記(1)、(2)と共に興味深い事実であり、発表した。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Terashima: "ADP-ribosylation of A,peptide of cholera toxin by chicken arginine-specific ADP-ribosyl-transferase with a concomitant increase in ADP-ribosyltransferase activity of the peptide" Biomedical Research. 14. 329-335 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi