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ランダム突然変異を用いた酵素配列空間の統計的解析

研究課題

研究課題/領域番号 05858091
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物物理学
研究機関大阪大学

研究代表者

四方 哲也  大阪大学, 工学部, 助手 (00222399)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードランダム突然変異 / 酵素 / 配列空間 / カタラーゼ
研究概要

酵素の進化はその配列空間上の運動におきかえられる。活性や安定性などの性質は、進化過程で最適化されてきた、つまりそれぞれの空間上の山を登ってきたのたろうか。本研究では、この質問に答えるために、現在の酵素の配列空間上の位置、及びまわりの地形の情報を得た。方法としては、亜硝酸法を用いて、現在の酵素遺伝子にランダムに突然変異を導入した。そして、与えられた変異型酵素を統計的集団として解析し、地形や、天然酵素の最適化度を知った。天然酵素はB.stearothermophilusの耐熱性カタラーゼを用いた調べる性質は、熱安定性、カタラーゼ活性とペルオキシダーゼ活性とした。その結果、配列空間上の地形として、現在の天然酵素は、熱安定性に関しては、山の上部(1.95delta)に存在していた。しかし、カタラーゼ活性では中上部(0.56delta)、ペルオキシダーゼ活性では中部(-0.06delta)であった。言い換えると、熱安定性は進化的によく最適化されているが、酵素活性は、ほとんど最適化されていないことがわかった。このことは、熱安定性は、アミノ酸置換では、これ以上改変することが難しいが、酵素活性に関しては容易であることを示していた。実際、酵素活性に関しては、10倍ほどにその活性が上昇した変異型酵素が取得された。さらに、得られたアミノ酸配列空間上の地形の情報を使って、2回目の変異操作での改変するターゲットとしてペルオキシダーゼ活性を選ぶことができた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Testuya Yomo: "Promenade in the sequence space of bacterial catalase by random mutagenesis" Anals of New York Acad.Sci.672. 103-105 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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