• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

神経系細胞におけるサイトカインの細胞内情報伝達システムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 05858114
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関姫路工業大学

研究代表者

鎌田 英明  姫路工業大学, 理学部, 助手 (10233925)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードIL-1 / Hyg-TK遺伝子 / IL-8 / ヒトグリア細胞 / 細胞内情報伝達 / ポジティブ / ネガティブ選択
研究概要

本研究は、神経系細胞の機能発現にも重要な役割を担うサイトカイン、とりわけ神経系の発生や疾患との関連において注目されるインターロイキン-1(IL-1)の細胞内情報伝達系の体細胞遺伝学的手法による解明を目指ししたものである。
本研究の遂行にあたり、まず野生型の細胞においてポジティブかつネガティブに二重の選択が可能な薬剤耐性遺伝子を用いることを考案した。ハイグロマイシン(Hyg)耐性遺伝子の下流にヘルペス単純ウイルスのチミジンキナーゼ遺伝子(TK)をつなげた融合遺伝子(Hyg-TK)を作製し、遺伝子導入株がHyg耐性、かつガンシクロビール(GANC)感受性の形質を示しことを確認した。さらにデキサメタゾン(Dex)で転写誘導がかかるMMTV-LTRの下流にHyg-TK遺伝子をつなげ、これをLTK-株に導入したところ、この株はDex存在下でHyg耐性GANC感受性を示したのに対して、非存在下では逆にHyg感受性GANC耐性を示し、このHyg-TK遺伝子の遺伝子発現のレポーターとしての使用にも充分に機能しうることが確認された。
そこでIL-1により発現誘導のかかるIL-8遺伝子のプロモーター領域にHyTK遺伝子をつなげ、これをヒトグリア細胞株に導入した。ノザンブロットによる解析によりこの株はIL-1によりIL-8と同様にHyTK遺伝子の発現が誘導され、さらにHygとGANCに対する感受性がIL-1により顕著に制御されることが確認された。また、IL-8プロモーターの下流にHyTK遺伝子とbetaガラクトシダーゼ遺伝子をつなげたプラスミドを作製し、これを導入した細胞株でのIL-1によるbetaガラクトシダーゼ遺伝子の発現誘導をX-galを基質とした活性染色で確認した。
現在、本研究により確立したIL-1応答性細胞株に対して変異処理を行い、薬剤感受性とbetaガラクトシダーゼ活性の変化をマーカーに、IL-1に対してのこれらの遺伝子発現の誘導がかからなくなった株の取得を試みでいる。さらにIL-1非応答性変異株の生化学的解析やcDNAによる機能発現クローニングにより、IL-1の細胞内情報伝達系の構成因子の同定と情報の流れの機序の解明に取り組む予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Eiro Muneyuki et.al.: "Inhibitory effect of NaN3 on the FOF1 ATPase of submitochondrial particles as related to nucleotide binding." Biochimica et Biophysica Acta: Bio-Energetics.1144(1). 62-68 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Hideaki Kamata et.al.: "Amphiphilic peptides enhance the efficiency of liposome-mediated DNA transfection." Nucleic Acides Research.22. 536-537 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi