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シナプス可塑性におけるリン酸化の役割-キンドリングをモデルとして-

研究課題

研究課題/領域番号 05858119
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経科学一般
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

山肩 葉子  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (20210338)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードシナプス可塑性 / リン酸化 / キンドリング / シナプシンI / カルモジュリンキナーゼII
研究概要

記憶・学習の基本現象と考えられているシナプス可塑性の機構を明らかにするために、キンドリング現象をモデルに、特にシナプシンIのリン酸化に注目して検討を行った。シナプシンIは、シナプス前に局在するシナプス小胞結合蛋白のひとつで、カルシウム・カルモジュリン依存性プロテインキナーゼIIによるリン酸化を介して、シナプス前終末からの神経伝達物質の放出を調節している。シナプシンIのリン酸化状態に変化が生じているかどうかを検出するために、リン酸化型シナプシンIのみを特異的に認識するポリクローナル抗体を用いてイムノブロットを行い、キンドリングラット脳とコントロールラット脳とを部位別に比較検討した。その結果、キンドリングラットの海馬および大脳皮質において、シナプシンIの全量には変化が認められないにもかかわらず、リン酸化型シナプシンIのみが優位に上昇していることが明らかとなった。また、キンドリングラットの大脳皮質から調製したシナプトソームにおいては、脱分極刺激によるグルタミン酸の放出が増大していることが観察された。以上のことから、キンドリングにおけるシナプス可塑性のメカニズムに、シナプス前におけるシナプシンIのリン酸化の亢進状態が関与している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yamagata,Y.,et al: "The in situ phosphorylation state of synapsin I is increased in septal kindling." Soc.Neurosci.Abstr.19. 804 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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