研究課題/領域番号 |
05F05245
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
小長谷 光 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授
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研究分担者 |
NI NI WIN 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 外国人特別研究員
NI Ni Win 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | プロポフオール / ミダゾラム / 心拍出量測定 / 心拍数変動(HR variability) / プロポフォール |
研究概要 |
麻酔導入時に使用される薬剤による自律神経活動や循環動態の変化についても詳細な研究はない。そこで我々は麻酔導入・気管内挿管における心拍数変動(HR variability)による自律神経機能評価、心エコードップラー法によるリアルタイム心拍出量測定等を用いた循環動態評価を行い、プロポフォール、ミダゾラム、あるいはプロポフォール単独による麻酔導入時の自律神経機能・循環動態の変化を比較した。 麻酔導入および気管内挿管時に、プロポフォール(P群)とプロポフォールおよびミダゾラム併用(M+P群)による循環動態の変化について麻酔導入前(T1)、麻酔導入後(T2)、挿管直後(T3)、3分後(T4)、5分後(T5)の各時点で調べた。 その結果、血圧は両群とも導入後に低下し、挿管時とその挿管直後ではP群の方がM+P群より上昇した。脈拍数は導入後P群は変化せず、M+P群は上昇し、挿管時P群の方がM+P群より上昇した。心拍出量は導入時両群とも低下したが、一回拍出量はP群よりM+P群の方がより低下した。挿管中とその直後、一回拍出量は同様に増加した。交感神経系の指標であるLFについては導入後両群とも低下し、挿管時はP群でより上昇した。HFについては両群ともに変化はなかった。ミダゾラムプロポフォール群は、T2,T4,T5においてLF/HFの有意な上昇が認められた(P=0.011,0.038and0.034).。LF/HFは心臓交感神経・副交感神経のバランスを良く示していた。 これらの結果より、ミダゾラムプロポフォールのコンビネーションは圧受容体反射も良く保たれることわかり、心臓循環系に対して代償的な作用を有することが示唆された。
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