研究課題/領域番号 |
05F05275
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
布野 修司 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授
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研究分担者 |
PARK C 滋賀県立大学, 環境科学部, 外国人特別研究員
朴 重信 滋賀県立大学, 環境科学部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 日本人移住漁村 / 河岸部 / 形成 / 変容 / 空間構成 / 計画理念 / 空間構成原理 |
研究概要 |
本研究は、日本植民地期に韓国に形成された日本人移住漁村を対象として、集落の空間構造と変容過程を分析し、その空間構成原理と計画理念を明らかにすることを目的としている。これまでの海の日本人移住漁村の研究に基づいて、本年度では河川に位置する日本人移住漁村に焦点を当てる。その皮切りとして韓国の5大河川の中で最も長い川である落東江に位置する倭館(ウェガン)、三浪津(サムランジン)、亀浦(グポ)を取り上げて街路体型と住居地構造を考察した。落東江の日本人移住漁村の現地調査としては2005年12月から2006年4月にかけて3ヶ所の集落の悉皆調査を行い、さらに現存する日式住宅の代表的な事例の実測調査を行った。 これまでの河川の日本人移住漁村に関する研究実績は三浪津を対象としたものがある。三浪津は河港集落として海と山から生産された食糧や天然資源の集産地であり、落東江の流通ネットワークの接点として発展したという特徴がある。三浪津の河港集落は、初期集落である上部村(サンブマウル)と現在の中心地である松旨里(ソンジリ)で構成されている。これらの街区中心には当時本町通と呼ばれた道路が存在しており、この両側には現在でも当時の住宅が数多く残っている。本町通の道路の幅や町並みの規模もほとんど当時のままであり、この道路には現在でも定期的(毎月6日、16日、26日)に場市(ジャンシ)が開かれる。 また、海の日本人漁村についてはこれまでの研究成果である巨文島、九龍浦、外羅老島を比較・考察し、大韓建築学会に論文としてまとめた。
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