研究課題/領域番号 |
05F05381
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
ナノ材料・ナノバイオサイエンス
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大久保 達也 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授
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研究分担者 |
GU Jin Lou 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | メソポーラスシリカ / 貴金属 / ナノ粒子 / アセンブリー / 薄膜 / センサー / 電気化学 / ドラッグデリバリー / メソボーラスフィルム / 制御 / 毒性 / メソポーラスフィルム |
研究概要 |
2年間の研究期間中にメソポーラスシリカをベース材料に用いて、その合成と応用に以下の3課題について検討を行った。 1)新規in situ還元法を用いて、金ナノ粒子をSBA-15メソポーラスシリカのナノ空間中で高分散に導入することを試みた。アミノ基を有するメソポーラスシリカに誘電率と誘電損失率の大きいジオールを反応させ、その後に塩化金酸を導入した。更にマイクロ波を照射したところ、マイクロ波はジオール部位に効率的に吸収され、その結、果還元反応性が進行し、金ナノ粒子をin situで析出させることができた。メソポーラスシリカ中のナノ空間を合成場として用いることで、形態やサイズの揃った金ナノ粒子の合成が可能となった。 2)40-120nmのサイズの揃ったメソポーラスシリカナノ粒子の合成を検討した。反応場にジオールを添加し、またアミノ基をもつ有機シランとTEOSの混合比を適切に選ぶことで、高い比表面積と大きな細孔容積をあわせもったナノ粒子の合成が可能となった。更に粒子のナノ空間から有機物を除去する前に外表面だけを処理することに成功した。修飾後に、有機物を抽出することで、内表面と外表面が異なる化学的特性を有する材料の創出することができた。 3)上記材料を用いて、ドラッグデリバリーシステムの構築を検討した。外表面を処理した後、ナノ空間に薬物を導入することで試料を作製した。その後外部のpHを変化させたところ、pHに変化に応じて、ナノ空間の薬物が外部に放出されることを、実時間スケールで観測することに成功した。
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