研究課題/領域番号 |
05J01879
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
雀部 正毅 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 交尾器進化 / 性選択 / 種分化 / オサムシ / 連鎖地図 / QTL解析 |
研究概要 |
性選択によって多様化する交配隔離形質の進化過程を解明することを目的として、種特異的な交尾器形態に雌雄の「錠と鍵」的対応が見られるオオオサムシ亜属を用いて研究を行った。これまでに、2種のオサムシの予備的な種間交配からF1・F2および両方向戻し交配(BC1・BC2)世代を作製し、量的遺伝学的解析により、交尾器形態を支配する遺伝的背景の概要を明らかにした(今年度Heredityに発表済み)。また、F1きょうだい間交配によって得られたF2世代の遺伝子型をAFLP多型解析によって決定し、基盤連鎖地図を作製した。このことにより、野外集団のオサムシを用いた連鎖地図作製およびQTL解析への具体的な道筋が示されたものの、供与個体数が少なかったため、信頼のおける結果とは言い難かった。 そこで今年度はさらに信頼性の高いマッピング世代を得るため、平成17年度より交配系を拡張した。本年度は、以前と同様にF1きょうだい同士の交配実験を行い、177個体のF2世代を育成し、表現型データをともなった多数の個体を得ることに成功した。これらについてまずはAFLPで分離世代の遺伝子型を特定した。現在までに66個のマーカーが9個の連鎖群に位置づけられており、今後さらに解析を続ける予定である。また、この連鎖地図および表現型データ(交尾片長・交尾片幅・膣盲嚢長)に基づいて分散分析法を用いた予備的なQTL解析を行ったところ、それぞれについて形質に有意な種間差を与えるマーカーの存在が示唆され、そのうち少なくともひとつは交尾片の長さと幅の両方の形質と連鎖していた。このことは、交尾器形態が量的形質でありながらも比較的少数の遺伝子によって支配されているという予測と合致する。 また、交配系の親2種のうち1種を用いて92対のマイクロサテライト用プライマーを作製した。これらのうち、84対のプライマーで多型が認められ、52対では両親を完全に見分けることができることが明らかとなり、マッピングに有効であることが示された。
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