研究課題/領域番号 |
05J02140
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
物性Ⅰ
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中津川 洋平 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | pentaquark / SPring-8 / LEPS / Time Projection Chamber / ペンタクオート / ドリフト速度 / 拡散係数 / 位置分解能 / ペンタクォーク / 4π検出器 |
研究概要 |
今年度LEPSでは、去年度に引き続きΘ+探索のための実験テータの取りましが行われ、総統計量はこれまでの約3倍に達した。この実験の結果はΘ+の存在を確認するという意味で本研究課題と密接に関連しており、本研究員も積極的に取り組み、データ収集および検出器の較正などを行った。この実験は2007年7月で終了し、解析が進行中である。これに続き、本研究課題であるK*中間子を伴うΘ+光生成実験の、予備実験が2007年9月に行われた。これは液体標的や主検出器TPCをはじめ、本実験に近いセットアップで、各検出器のテストおよび実験での問題点を調べることを主な目的としたものであり、結果として光電増倍管の磁場に対する角度やTPCの磁場に対する位置など、実際にいくつかの問題点が明らかになった。10月以降、他の実験がLEPSビームラインで行われている間にデータを解析しつつ、これらの問題点に対する改善策をたて、本実験に備えることができ、またセットアップの手順を前もって確立できたたという点で、このテスト実験は非常に有意義であった。本実験は2008年1月にスタートしており、2月末までに取得されたデータの解析がある程度進んでいる。解析プログラムは未だ発展の余地があるが∧(1116)などのハイペロンをTPCを使って再構成することができている。一方で、本研究課題において重要なK*中間子を再構成するために必要なTPCによるK中間子の識別は今のところできていないが、粒子のTPC中でのエネルギー損失の補正や、粒子の通過位置を決定する方法の改善策など、今後行おうとしているアイディアがいくつかあり、これらがTPCの性能を上げることが期待される。実験は2008年4月に再開し、8月までデータの取得が行われる予定である。
|