研究課題/領域番号 |
05J02294
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
土屋 裕義 京都大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 視索前野 / EP3 / PGE2 / GABA-A receptor / microarray / 発熱 / 性行動 / Masculinization / GABA-A / マイクロアレイ / in situ hybridization / 体温低下 |
研究概要 |
1.PGE2発熱応答時の視索前野におけるGABA-A受容体サブユニットの発現減少。 感染時の発熱はPGE2がEP3受容体に作用することで出現するが、その詳細は不明である。研究代表者は、EP3シグナルの下流で起こる分子機構を明らかにするため、視索前野のEP3発現ニューロンのみを単離して、PGE2投与の有無による発現プロファイルの変動をmicroarrayによって調べた。その結果PGE2による発熱応答時にGABA-A受容体サブユニットの発現低下が観察された。また、定量的PCRによる視索前野のmRNA比較でもGABA-A受容体サブユニットのgamma1、gamma2およびalpha2の発現低下が観察された。この発現低下はEP3受容体欠損マウスでは見られなかったこと、また百日毒素処理によっても消失することからPGE2のEP3受容体を介した効果によるものと考えられる。 2.視床下部視索前野を中枢とする他の生理作用へのPG受容体の関与の探索 視床下部は発熱以外にも多彩な性理作用の中枢として機能していることが知られているが、最近性行動の調節に視索前野のPGE2が関与していることが報告された。そこで研究代表者は各PG受容体欠損マウスの性行動を解析することによって、性行動発現に関与するPG受容体の探索行った。その結果、特定のPG受容体欠損マウスのオスは、雄型性行動の発現が減少すること、また別のPG受容体欠損マウスのメスは雄型性行動発現が顕著に亢進することを見出した。実際雄型性行動の発現が減少したマウスでは新生仔期のアロマターゼ発現が低下していることが観察された。このことからPGは特定の受容体を介してステロイド合成を制御し性行動発現に影響を及ぼしているものと考えられる。
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