研究課題/領域番号 |
05J02725
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生理学一般
|
研究機関 | 生理学研究所 (2006) 総合研究大学院大学 (2005) |
研究代表者 |
沼田 朋大 生理学研究所, 細胞器官研究系, 特別研究員(PD)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | センサー / TRPチャネル / カチオンチャネル / 細胞容積調節 / RVD / 伸展活性化チャネル / イオンチャネル / 生理学 / 浸透圧センサー |
研究概要 |
前年度に低浸透圧刺激などの機械刺激を感知し活性化する、いわゆる「センサー」として働くイオンチャネルがTRPM7(Transient Receptor Potential Melastatin 7)であることを同定した。一方、細胞調節性細胞減少(RVD)の際に最初に外的環境変化を感知(センス)すると考えられる分子実体は不明であったが、前年度に発見した「センサー」として働くTRPチャネルの可能性が高いと考え、TRPM7を内在的に発現しているHeLa細胞を用いて実験を行った。まず電気生理学的に浸透圧刺激による細胞容積増大で活性化する電流があるかどうかを検討した。その結果、活性化する電流成分を見出し、それがTRPM7であることが薬理学的性質、siRNAの作用によって判明した。そこで、RVD初期に見られる細胞内Ca^<2+>上昇がTRPM7を介して行われているのかをfura2を用いた細胞内Ca^<2+>イメージング法で検討した。その結果、前年度に用いたTRPM7の阻害剤(Gd^<3+>、ruthenium red、SKF96365)およびsiRNAの作用によりRVD初期に見られるCa^<2+>上昇が抑制されることが分かった。最後にRVD過程に実際にTRPM7がかかわるのか否かを同じく阻害剤、siRNAを用いて単一細胞容積測定法で検討した結果、RVDの抑制効果を得た。これらの結果より細胞容積増大をセンスしてRVD初期過程で細胞内Ca^<2+>上昇をトリッガーするイオンチャネルはTRPM7であることが分かった。
|