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神経細胞における小胞体ストレスの生体内可視化-神経変性疾患の病態解明を目指して-

研究課題

研究課題/領域番号 05J02848
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

村上 智彦  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 特別研究員(DC1

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード小胞体ストレス / 樹状突起 / タンパク質品質管理 / 神経細胞 / 小胞体ストレスセンサー / 分子シャペロン
研究概要

神経細胞の樹状突起における小胞体ストレス応答を確認・可視化するためにマウス海馬初代培養を用い実験を行った。小胞体ストレス負荷により細胞体だけでなく樹状突起内においても小胞体ストレス応答系の下流(標的)分子[GRP78/Bip(小胞体分子シャペロン),eIF2α-P(リン酸化eIF2α)]が上昇した。更に、小胞体ストレスセンサー(ATF6,IRE1, PERK)のGFP融合発現ベクターを作製し、神経細胞に導入したところ、三つのセンサーが神経細胞の細胞体の小胞体だけではなく樹状突起内の小胞体にも局在した。次に神経細胞にIRElを導入し小胞体ストレスを負荷し抗IRE1リン酸化抗体による免疫染色を行った。その結果ストレスなしではIRE1のリン酸化は起きないのが、小胞体ストレス負荷後、リン酸化が細胞体周辺だけではなく樹状突起上でも起こることが観察された。次にIRElの下流分子であるXBP1に対するin situ hybridizationを行った。その結果神経細胞に導入したXBPlmRNAに対するシグナルは細胞体と近位の樹状突起から検出された。引き続いてXBP1 mRNAが脱分極(KC1)や小胞体ストレス時に樹状突起への移行パターンが変動しないかの検討を行った。その結果、これらの刺激でXBP1 mRNAの局在に変化はなかった。以上の結果は樹状突起内の小胞体において局所的な小胞体ストレス応答が起こりうること、つまりタンパク質の品質管理能力を保持する可能性を示唆している。次に樹状突起上のグルタミン受容体を過剰に刺激することが小胞体ストレスにつながるかをカイニン酸処理にて検証したところ、カイニン酸処理後の神経細胞においてXBP1mRNAのスプライシングは確認できなかった。このことはカイニン酸処理では小胞体ストレスを誘導しないことを示している。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Endoplasmic reticulum stress response in dendrites of cultured primary neurons.2007

    • 著者名/発表者名
      Murakami T, Hino S-I, Saito A, and Imaizumi K
    • 雑誌名

      Neuroscience 146

      ページ: 1-8

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Molecular mechanisms responsible for aberrant splicing of SERCA1 in myotonic dystrophy type 1.2007

    • 著者名/発表者名
      Hino SI, Kondo S, Sekiya H, Saito A, Kanemoto S, Murakami T, Chihara K, Aoki Y, Nakamori M, Takahashi MP, Imaizumi K
    • 雑誌名

      Hum Mol Genet. 16

      ページ: 2834-2843

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Endoplasmic reticulum stess response in dendrites of cultured primary neurons

    • 著者名/発表者名
      Murakami T, Hino S-I, Saito A, Imaizumi K
    • 雑誌名

      Neuroscience (In press)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] BBF2H7, a novel transmecbrane bZIP transcription factor, is a new type of ER stress transducer

    • 著者名/発表者名
      Kondo S, Saito A, Hino S-I, Murakami T, Ogata M, Kanemoto S, Nara S, Yamashita A, Yoshinaga K, Hara H, Imaizumi K
    • 雑誌名

      Molecular and Cellular Biology (In press)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] A novel ER stress transducer, OASIS, expressed in astrocytes

    • 著者名/発表者名
      Saito A, Hino S-I, Murakami T, Kondo S, Imaizumi K
    • 雑誌名

      Antioxidants & Redox Signalimg (In press)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2024-03-26  

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