研究課題/領域番号 |
05J08763
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
植物生理・分子
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
西村 泰介 北海道大学, 大学院理学研究院, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 植物分子生物学 / エピジェネティクス制御 / シロイヌナズナ / オーキシン / オーキシン応答因子 / Upstream open reading frame / 翻訳 |
研究概要 |
オーキシン応答因子(ARF)は、オーキシン応答性遺伝子群の転写を調節するタンパク質であり、オーキシン信号伝達機構を解明するためには、その発現機構を明らかにする必要がある。最近、シロイヌナズナARF遺伝子の多くが、miRNAやtasiRNA等のshort RNAに制御されることが報告され、大きなトピックスになっている(Allen et al.,2005等)。これらのshort RNAは、翻訳・mRNAの安定化・DNAメチル化を介したサイレンシングといったエピジエネティクスに深く関与することが明らかにされている。ARF mRNA上に見られるシス制御配列であるuORFとの関わりも非常に興味深い(Nishimura et al.,2005)。これらの研究背景から、シロイヌナズナのエピジェネティクス制御機構を解明することを目的に、エピジェネティクス制御因子の一つMOM1の解析を行った。 mom1変異を相補出来るHAエピトープ融合MOM1タンパク質を発現させた植物体を用いて生化学的な解析を行い、次の結果が得られた。1)予想される分子量が約200kDであるにもかかわらず、SDS-PAGE上では250kD以上の位置にバンドが観察されることから、MOM1タンパク質は化学修飾を受けていることが示唆された。2)MOM1タンパク質は核画分に多く検出され、高塩濃度下においてのみ可溶化された。この結果より、MOM1タンパク質は核内でクロマチン構造に強く結合していると考えられた。3)密度勾配遠心法により、MOM1タンパク質を含む複合体は、669kDのタンパク質複合体より大きな沈降係数を持つことが示された。この結果はMOM1タンパク質が巨大なタンパク質複合体の構成因子であることを示唆しており、他の構成因子を同定、解析することが、MOM1の作用機構を解明する上で重要であることを意味している。
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