研究課題/領域番号 |
05J09881
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西原 陽子 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 会話パターン / オンラインコミュニティ / 助詞助動詞 / 雰囲気 / 発想支援 / 態度の類似性 / 仲の良さ / 上下関係 / 発話意図 / 発言意図 / 発想促進支援 / 人間関係 / 議論支援 |
研究概要 |
本年度はオンラインコミュニティでの会話パターンを推定するシステムを作成した。このシステムは本研究の目的であるオンラインコミュニティでの発想支援に必要なシステムである。当初はこれまでに作成した発言意図抽出システムと、人間関係表示システムを組合せて、コミュニティ内の雰囲気を推定し、可視化するシステムを作成する予定であった。しかし、さまざまな会話があるため、その会話の雰囲気の推定を行うためには、会話のパターンを特定し、パターン毎に雰囲気を推定する必要がある。そこで、可視化するシステムの作成は延期し、会話パターンを推定するシステムの構築に取り組んだ。 提案システムは会話データが与えられると、助詞助動詞からなる文末表現を抽出し、文末表現の使われ方から会話パターンを作って、特徴的なパターンを抽出するものである。あらかじめパターンを用意しておく必要はなく、パターンを自動的に作り上げることができるので、どのような会話データにも対応できる特徴を持つ。 システムを構築し、大規模な会話データを用いて評価実験を行った。今回用いた会話データでは4種類の会話パターンがあることが分かった。このパターンが言語学の知見の一つである態度の類似性に一致することから、提案した会話パターン推定手法の有効性を確認した。 本研究の成果は研究会にて報告した。オンラインコミュニティでの会話パターンに関する知見はこれまでにも得られているが、自動的に推定するシステムは少なかったため、このシステムを用いることでさまざまな会話パターンが手軽に推定できるようになる。以上より、発想支援に必要なシステムを全て完成させることができたと思われる。
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