研究課題
特別研究員奨励費
高性能・高品質なVLIWプロセッサを自動生成する手法を確立することを目的として研究を行った。まず、プロセッサを高位の仕様記述から自動生成する手法の評価を行った。企業との共同研究を通して、市販されているVLIWプロセッサと同等のプロセッサを設計・評価し、ほぼ同程度の設計品質を得られることを確認した。また、自動生成アルゴリズムの設計品質の改良手法について査読付き国内会議(組み込みシステムシンポジウム)において発表を行った。また、プロセッサの電力の大部分を消費する命令メモリ階層における消費電力を削減するための手法について研究を行った。前年度までに、低消費電力VLIWプロセッサを実現するオペレーションのスケジューリング方法について、オペレーションをさまざまに移動させたスケジュールを効率的に探索・評価するオペレーション・シャッフリングというアルゴリズムを開発していた。今年度は、まずこの研究成果を学術論文誌(ACM)で発表した。つぎに、ある基本ブロックに対してオペレーション・シャッフリングを適用して得られたプロファイリング結果をコンパイラにフィードバックすることで、さらに効率的な探索を行う手法を開発し、計算量を大幅に削減する手法として学術論文誌(IEICE)で発表した。また、前年度までは、オペレーションを同一サイクル内でのみ移動させる手法を提案していたが、今年度は、異なるサイクル間でオペレーションを移動させることにより、さらなる消費電力削減を狙う手法も開発した。高い自由度により探索空間が巨大になってしまうため、探索空間を効率的に削減するアルゴリズムについても開発し、これらの成果を国際会議に投稿した。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)
IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences E91-A
ページ: 604-612
10026847701
ACM Transactions on Design Automation of Electronic Systems 12
Proceedings of Embedded Systems for Real-Time Multimedia (ESTIMedia 2005)
ページ: 81-86