研究課題/領域番号 |
05J09953
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大塩 貴子 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 細胞間接着 / 細胞極性 / アドヘレンスジャンクション / タイトジャンクション / ネクチン / アファディン / Par-3 / アクチン細胞骨格 / アドベレンスジャンクション |
研究概要 |
多細胞生物において細胞間接着は、発生過程における組織構築や正常組織の維持など、多くの生命現象に重要な細胞機能である。私共は、上皮細胞において接着分子ネクチンがまず細胞間接着を形成し、低分子量Gタンパク質Cdc42とRacを活性化してアクチン細胞骨格を形成させること、さらにその部位に接着分子カドヘリンをリクルートしてアドヘレンスジャンクション(AJ)、タイトジャンクション(TJ)、および細胞極性を形成することを明らかにしている。本研究では、ネクチン-アファディン系によるAJとTJ形成の分子機構を解析し、以下の結果を得た。 (1)細胞同士が接着を作るとき、まずネクチンがトランス結合し、その細胞内でアファディンが結合するのにPar-3、Par-6、aPKC複合体が必要であった。 (2)ネクチンのトランス結合によるRacの活性化には、Par-3が必要でなかった。 3)アファディンがネクチンによって活性化されたRapに結合することにより、p120カテニンを介してカドヘリンをトランス結合させるのに、Par-3が必要であった。 (4)カドヘリンのトランス結合による、Racの活性化にもPar-3は必要だった。 (5)アファディンがTJ分子をAJのアピカル側にリクルートするのにも、Par-3は必要だった。 このように、ネクチン-アファディン系は、Par-3と強調的にAJとTJを形成していることが明らかになった。
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