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生物の匂い認識機構において嗅覚受容体の果たす役割の検討とその解明

研究課題

研究課題/領域番号 05J11624
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 機能生物化学
研究機関東京大学

研究代表者

岡 勇輝  東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード嗅覚受容体 / 嗅球 / イメージング
研究概要

本研究では、嗅上皮で形成された嗅覚受容体の活性化パターン(受容体コード)がどのように嗅球に投射され、さらには生物の認識する"匂い"感覚を構築するのかを分子レベルで解明することを目指している。
本年度は、嗅覚一次中枢である嗅球における内因性シグナルイメージング法、及びカルシウムイメージング法を確立し、嗅球での匂い応答を可視化した。また、培養細胞での詳細な匂い応答特性が解析されているマウス嗅覚受容体mOR-EGに関して、この受容体とGFPが共発現するランスジェニックマウスを作製した。このマウスを用いて、世界に先駆けて生理条件下において嗅球での嗅覚受容体の匂い応答測定に成功している。
一方、上記のイメージング法と神経トレーシング法を組み合わせることで、嗅球の匂い応答を指標に、応答糸球体に発現する嗅覚受容体を同定するという新規の手法を開発した。この手法は、匂いにより活性化した神経応答を、嗅覚受容体の活性化と直接結びつけることを可能とし、生物の匂い応答を分子レベルで解析するための足がかりを与える成果であると考えられる。また、この方法を用いて生体内、および試験管内での嗅覚受容体の応答測定を行った結果、生体内での応答感度、および応答特異性は試験管内よりも高くなる傾向があった。すなわち、鼻腔内への匂い分子の取り込み方や、嗅粘液の存在が生体内での匂い応答に影響を与えていることを示唆している。これらの結果は米国Neuron誌に掲載されると共に、朝日新聞や毎日新聞などのメディアにも大きく掲載された。
現在、生体内と試験管内での嗅覚受容体の応答の違いを生み出すメカニズム解明を目指している。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 生理的条件下での嗅覚受容体の匂い応答特性2007

    • 著者名/発表者名
      岡 勇輝ら
    • 雑誌名

      細胞工学 26

      ページ: 190-190

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 嗅球での匂い応答を指標とした新規嗅覚受容体同定法2007

    • 著者名/発表者名
      岡 勇輝ら
    • 雑誌名

      Aroma Research 29

      ページ: 40-40

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Odorant receptor map in the mouse olfactory bulb : in vivo sensitivity and specificity of receptor-defined glomeruli.2006

    • 著者名/発表者名
      岡 勇輝ら
    • 雑誌名

      Neuron 52

      ページ: 857-857

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 混合臭の受容メカニズム2005

    • 著者名/発表者名
      岡 勇輝
    • 雑誌名

      におい・かおり環境学会誌 36・3

      ページ: 129-129

    • NAID

      10015702555

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Structural basis for a broad but selective ligand spectrum of a mouse olfactory receptor : mapping the odorant-binding site.2005

    • 著者名/発表者名
      堅田 明子ら
    • 雑誌名

      Journal of Nueroscience 25

      ページ: 1806-1806

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] Annual Review of Neurosciences 2007, 第一章"匂いの分子生物学"2007

    • 著者名/発表者名
      岡 勇輝ら
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      中外医学社
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] G protein-coupled receptors2005

    • 著者名/発表者名
      東原 和成ら
    • 総ページ数
      315
    • 出版者
      Taylor & Francis
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2024-03-26  

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