研究課題/領域番号 |
05J11779
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
加藤 史拓 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 深層循環 / 北太平洋 / 水塊分析 / 海洋観測 / 下部南極周極水 / 北太平洋深層水 / 北東太平洋海盆 / データ解析 / 高塩分水 / 栄養塩分析 |
研究概要 |
中央太平洋海盆に流入した深層西岸境界流は二手に分かれ、そのうち東側分枝流は中央太平洋海盆西岸を北上して北西太平洋海盆に流入する。一方、中央太平洋海盆から海盆東端のクラリオン水路やホライゾン水路を通過して北東太平洋海盆に流入する深層循環流も存在することがわかっている。ところが、中央太平洋海盆を北上する深層西岸境界流から海盆東部の水路へ至る深層循環流の経路は明らかにされていない。 そこで本年度では、中央太平洋海盆内の深層循環を明らかにするために、WOCE Hydrographic Program(WHP)とWorld Ocean DatabaseのCTD/栄養塩データを用いた詳細な解析を行った。その結果、深層西岸境界流の東側分枝流は、中央太平洋海盆北西部でさらに二股に分岐し、その一方が中央太平洋海盆北部を東向きに流れ、クラリオン水路とホライゾン水路を通過して北東太平洋海盆に流入することを明らかにした。この流れの流量は3〜4Sv(10^6m^3/s)と見積もられ、これは中央太平洋海盆に流入する深層西岸境界流の流量の約1/4から1/3を占めている。 次に、北東太平洋海盆に流入した後の深層循環流の経路を調べた。2003年に白鳳丸KH-03-1次航海で取得された西経165度線のCTD/栄養塩データにWHPのデータを加えて解析を行った結果、深層循環流は北東太平洋海盆に流入した後にハワイ海嶺南方を東向きに流れ、その一部はハワイ海嶺東方を迂回して西経150度周辺を北上し、北緯30度付近にまで到達することを明らかにするなど、これまでほとんどわかっていなかった北東太平洋海盆内の深層循環像を明らかにした。
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