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生物機能の分子基盤解明を志向した天然物合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 05J11952
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 化学系薬学
研究機関東京大学

研究代表者

下川 淳  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード全合成 / ゲルセミウム属アルカロイド / ジビニルシクロプロパン転位 / アゼチジン環 / ジアゾ化合物 / ゲルセミン / インドリノン / スピロ化合物
研究概要

ゲルセモキソニンは、1991年、LinらによりGelsemium elegansの葉より単離されたアルカロイドである。2003年に相見らによってその構造が訂正され、立体選択的合成の難しいスピロインドリノン骨格に加え、インドールアルカロイドとしては珍しくアゼチジン環を有する、5環性の化合物であることが分かった。本年度は、ゲルセモキソニンの効率的な全合成に向けて、ジビニルシクロプロパン転位による7員環の構築及び官能基導入について検討を行った。
ジアゾ化合物に対し、銅(I)トリフラートを触媒として用いることで目的とするシクロプロパン化反応は速やかに進行した。その後の酸化及びHorner-Wadsworth-Emmons反応を繰り返すことにより得られる鍵中間体のジビニルシクロプロパンはトルエン中にて加熱還流するのみで転位反応が速やかに進行し、7員環ジエステル中間体を単一の異性体として定量的に与えた。
さらにこの後の変換を検討したところ、t-ブチルエステルをトリフルオロ酢酸により脱保護した後に酸イミダゾリドへと変換し、水素化ホウ素ナトリウムにより還元することで二つのうち片方のエステルのみを異性化を伴わずアルコールへと還元することに成功した。アルコールの保護の後、リチウムヘキサメチルジシラジドによってエノラートを発生させ、p-トルエンスルホニルイソシアナートと反応させることで、目的とする立体化学でグルセモキソニンのアゼチジン環を構成する窒素原子を導入することができた。
今後は分子内環化によるアゼチジン環及びテトラヒドロピラン環の導入について検討を進めていく予定である。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2024-03-26  

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