研究課題/領域番号 |
05J11988
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金子 雅博 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | cAMP / Epac / N型Caチャネル / P / Q型Caチャネル / グルタミン取り込み / kiss&run / ケージドグルタミン酸 / kiss & run / ケージドクルタミン酸 |
研究概要 |
シナプス前末端P/Q型及びN型CaチャネルのGタンパク共役型受容体による抑制の脱抑制 ・シナプス前末端でのP/Q型CaチャネルCaチャネルの脱分極による脱抑制からの回復はN型Caチャネルより遅い。 ・シナプス前末端でのP/Q型CaチャネルCaチャネルの脱抑制に要する電位変化はN型Caチャネルより弱くて済む。 ・シナプス前末端でのP/Q型CaチャネルCaチャネルの脱抑制に要する脱分極持続時間はN型Caチャネルより短くて済む。 ・シナプス前末端でのP/Q型CaチャネルCaチャネルの活動電位による脱抑制は起こるが、N型Caチャネルでは起こらない。 ・以上の実験から、生後発達に伴うCaチャネルのN型からP/Q型へのスイッチはシナプス前末端にGタンパク共役型受容体からの脱抑制という性質を付加させることが示唆された。 投稿準備中。 シナプス小胞へのグルタミン取り込み速度の解析 ・空のシナプス小胞にグルタミン酸が取り込まれていく過程をシナプス前末端において再現するため、次の順序で実験を進めた。まずシナプス前末端内のグルタミン酸を還流透析することで小胞内のグルタミン酸濃度を減少させた。続いて、シナプス前末端内にケージドグルタミン酸をパッチ電極から直接注入した。ケージドグルタミン酸を用いることによって、瞬間的にグルタミン酸をシナプス小胞に暴露させることができる。次に紫外線照射によって、ケージドグルタミン酸からグルタミン酸を瞬間的に遊離させ、小胞へのグルタミン酸取り込みをシナプス後電流を指標として解析した。 ・グルタミン酸取り込みの時定数は室温で約15秒で、Q10は1.8であった。 ・以上の実験から、シナプス小胞再利用過程で1分程度の遅い経路では、グルタミン酸の敢り込みが間に合うと考えられるが、kiss&runのような1秒以内の速い再利用過程では取り込みが不十分になることが示唆された。
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