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研究者の心的状況と電子メディア利用に関する統合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05J50942
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 情報図書館学・人文社会情報学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

三根 慎二  慶應義塾大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード研究者 / 研究活動 / 読み方 / 学術論文 / 電子ジャーナル / 電子メディア / 印刷メディア / 眼球運動 / 読み
研究概要

平成18年度は,17年度に引き続き,研究者の電子ジャーナルおよび紙の学術論文の読みの分析を行った。昨年度のデータに基づきながら,学術論文が電子化することの意味を研究者の行動レベルから捉えることを目的として,新たに質的分析を通して,1)現在の電子ジャーナルの表示方法が紙の論文と比較してどの程度研究者の読み方に対応しているかを明らかにし,2)画面上での読みを促す表示方法を提案した。
電子ジャーナルと紙の論文における読み方の違い:両媒体ともに,まず論文のタイトルと著者名を確認し,最初からべったりと読むことはないことは共通している。しかしその後,紙の論文においてはしばらくの間,論文をめくり前後を行き来しながら,論文が何をやっているか,どの辺が中核になってくるかといった論文の「メタ知識」を得ることで論文の品定めをしている。被験者の分野・専門領域によって2パターン,1)順序に沿った読み,2)選択的な読みが見られた。一方,電子ジャーナルの場合においては,画面上で読む場合,ページを行き来して論文全体の構造を確認することはなく,最初から最後まで順に沿って全てを読むことはほとんどない。全体に目を通すことは無く,紙の論文においては高頻度行われていた引用文献の確認もほとんど見られず,論文の特定箇所,他の論文で言及されていた最も関連する部分や図を確認するだけで画面上での読みは終了することが,全被験者に共通していた。
電子ジャーナルの表示形式の問題点と改善点:技術的側面で現在の電子ジャーナルの表示形式は,以下の三点,1)リンクとスクロール作業の煩わしさ,2)一覧性の欠如,3)注釈において,紙の論文を読む際に満たされている条件を兼ね備えていないことがわかった。電子ジャーナルの表示の改善点として,画面上の読みにおける基本的作業の操作性向上,2)論文のモジュール化と部分的提供を提案した。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 学術論文の読みと電子ジャーナルの表示形式2007

    • 著者名/発表者名
      三根慎二
    • 雑誌名

      21世紀COEプログラム「心の解明に向けての統合的方法論構築」平成18年度成果報告書

      ページ: 268-276

    • NAID

      40015590066

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2024-03-26  

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