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中国上海市における加速的近代化政策の改善に関する政策科学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06041102
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分学術調査
研究機関中央大学

研究代表者

小林 秀徳  中央大学, 総合政策学部, 教授 (60119360)

研究分担者 談 敏  上海財経大学, 教授 副校長
潘 洪萓  上海財経大学, 教授 校務主任
王 恵玲  上海財経大学, 経貿外語系, 教授
佐原 寛二  豊橋創造大学, 経営情報学部, 助教授 (40259346)
富山 憲典 (富山 慶典 / 富山 慶徳)  群馬大学, 社会情報学部, 助教授 (50207627)
小野 宏哉  麗澤大学, 国際経済学部, 助教授 (70185643)
宮川 公男  麗澤大学, 国際経済学部, 教授 (60017473)
TAN Min  Professor, Shanghai University of Finance and Commerce
FAN Hong Yi  Professor, Shanghai University of Finance and Commerce
WANG Hui Ling  Professor, Shanghai University of Finance and Commerce
リード スティーブン (スティーブン リード)  中央大学, 総合政策学部, 教授 (10256018)
王 惠玲  上海財経大学, 経貿外語系主任, 教授
研究期間 (年度) 1994 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
17,300千円 (直接経費: 17,300千円)
1996年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1995年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1994年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
キーワード加速的近代化 / 政策科学 / システム / ダイナミックス / コンテクスチュアル・マップ / 政策過程 / フィードバック / 情報ネットワーク / サイナミックス / システムダイナミックス / シミュレーション / 分析情報 / 予測 / 政策提言 / プレゼンテーション / 上海浦東 / 政策 / 社会主義市場経済 / 政策研究
研究概要

研究成果の概要は以下のとおりである。
中国上海市における加速的近代化政策の改善に関する政策科学的研究は、三年間にわたって日本人・中国人研究者の共同研究という形で進展し、次の三つの事柄を当初の計画どおりに達成し、成果の出版のために最終原稿をまとめつつある。
[1]モデリング
システム・ダイナミックスの手法を用いて当該研究テーマに直接関連するシミュレーションを実施し、「上海モデル」と名付ける政策と文化の融合を促進するモデルを提示すること。
[2]現状調査
上海の変化の激しい現状を総合的に調査し、変化の諸相が立体的に浮かび上がるようなコンテクスチュアル・マップを作成すること。
[3]政策過程の解明
上記二つの結果を、上海市および浦東新区の政策担当者に提示して、それが流動的とも硬直的とも言われている政策過程において、どのように用いられ、政策改善に参照されるかを観察すること。
以上の三つの事柄を、現地研究分担者・研究協力者の実質的協力によって、政策科学研究として有意義に実施し、以下のような命題を検証している。
(1)上海市の発展を予測するダイナミック・モデルは、遅れを含む多重フィードバックの非線型構造として、組み立てられる。
(2)上記モデルは、浦東新区の開放以前の経済構造をも説明することができる。
(3)五ヶ年計画のローリング・プロセスにおいては、政策変更を含む本質的な不確実性に対処する機能が組み込まれる。
(4)計画の合理性と現実問題解決における妥協との技術的整合性の程度は相対的に高い。
(5)政策変更が行われた場合の外資企業の対応は、出資者よりも経営者のバックグラウンドにより大きく依存する。
(6)上海市における外資企業の社会的活動は企業グループ内での情報ネットワークいかんにより大きく相違する。
(7)1990年から96年の期間における時系列的変化は、企業形態の変化にもかかわらず生産関係が導く変動の基調を維持している。
(8)上海市の人口流動は統計上のものと実態と乖離しているが、本調査の採用した方法により事実認識を改善することができる。
(9)上海市の政策過程における合理性の基準は、日本・アメリカの政策当局において通常仮定されるものよりも強い。
(10)上海市の政策過程における伝統文化的要因の決定性は、現在までのところ発現していない。
以上の成果は研究分担者の共同執筆による一冊の本にまとめられる。現在1997年12月中に日中双方において出版することを目指している。
上海市の加速的近代化政策の改善に関する政策科学的研究は、総合調査であることのもたらす必然的な正確付けにより、研究成果を部分的に公表することを避けようというのが、研究分担者間の申し合わせであり、各研究者の研究論文としては未だ発表されていない。全体についての一冊の本が刊行されたのちに解禁して、それぞれのバックグラウンド領域でいくつかの論文として発表される予定である。
上海市における変化のスピードは速い。三年間にわたる本調査研究における観察は動態記録の方法によって初めて保存される。当初から一貫して手がけてきたシステム・ダイナミックス・モデリングはこの条件を満たして、われわれの研究成果を集約するために役立っている。同モデルは1997年度の国際システムダイナミックス学会世界大会で発表されることになっている。

報告書

(4件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 小林秀徳: "上海ダイナミックス" 総合政策研究. 3 (未定). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 小林秀徳・王恵玲編: "上海ダイナミックス" 藝神出版社, 250 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 小林秀徳: "総合政策研究の方法について" JJPC(中央大学総合政策学部紀要). 1(予定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 小林秀徳: "21世紀への政策課題とわが国の進路(政策科学研究シリーズNo.2)" 財団法人 統計研究会 発行, 26 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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