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中国農村変革の総合的研究-最近50年華北における家族・宗教・社会構造-

研究課題

研究課題/領域番号 06044080
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分共同研究
研究機関一橋大学

研究代表者

三谷 孝  一橋大学, 社会学部, 教授 (40126371)

研究分担者 張 洪祥  南開大学, 歴史系, 教授
左 志遠  南開大学, 歴史系, 教授
魏 宏運  南開大学, 歴史系, 教授
佐藤 宏  一橋大学, 経済学部, 助教授 (50211280)
中生 勝美  和光大学, 人間関係学部, 助教授 (00222159)
内山 雅生  宇都宮大学, 国際学部, 教授 (30151905)
笠原 十九司  宇都宮大学, 教育学部, 教授 (80125814)
浜口 允子 (浜口 充子)  放送大学, 教養学部, 教授 (90126350)
グローブ リンダ  上智大学, 比較文化学部, 教授
ZHANG Hongxiang  History Department, Nankai University
ZUO Zhiyuan  History Department, Nankai University
WEI Hongyun  History Department, Nankai University
末次 玲子  中央大学, 人文科学研究所, 客員研究員
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1995年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1994年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
キーワード土地改革 / 集団化 / 満鉄調査部 / 個人史 / 文化大革命 / 共同体 / 日中戦争 / 社会主義市場経済 / 農業集団化 / 農村家族 / 生産請負制 / 郷鎮企業
研究概要

本計画の目的は,1940年代前半に満鉄調査部を中心にして実施された《中国農村慣行調査》の調査村を再調査し、革命以前の状況と現状とを比較することで、この50年間の農村変革の意義を考察することにある。具体的には、村の歴史を記憶している高齢の村民や幹部からの開き取り調査と世帯別アンケート調査および村や県の文献資料の収集をおこなって、華北平原のごく普通の村落と家族の最近50年の変遷とその特徴を明らかにしたいと考えている。日中戦争時期から土地改革と農業集団化を経て現在の「改革開放」政策に至るまでの農村社会の変容や農民生活の変化と村の歴史について、政治・経済・社会の各分野から総合的に考察するとともに、末端の村落や村人の視点から「革命」の意味を再検討したい。この計画は1990年以来5年間継続して《中国農村慣行調査》の主要な対象となった6村の内3村については既に再調査を実施した。昨年度は残る3村の一つで《中国農村慣行調査》第三巻に豊富な資料を残している河北省石家荘市欒城県寺北柴村の再調査を行った。
今年度は昨年度に引き続いて寺北柴村の現地調査を実施することにして、まず国内で、昨年度の調査記録を作成するとともに《中国農村慣行調査》の記述を参照して昨年度不十分であった点・今年度調査の課題を検討しつつ調査計画を策定して準備を進めた。それと同時に各自の研究分担テーマ、すなわち三谷(社会集団・宗教)・グローブ(農村市場・副業)・浜口(村落行政・村の幹部)・笠原(農村教育・日本の占領政策)・内山(土地制度・共同体)・中生(家族・親族・民間進行)についてそれぞれ調査マニュアルを作成した。
そして9月4日に渡航して、まず天津の南開大学で共同研究者と調査計画について打ち合わせを行って調査の具体的細目を決定した。さらに、9月6日には調査地点の石家荘市欒城県に赴いて9月14日までの期間滞在し、中国側共同研究者3名とともに下記の諸調査を実施した。(1)『欒城県志』執筆者を中心とする県の地方史研究者からの各自テーマについての聞き取り調査、(2)現地機関等における文献資料の収集・複写、(3)寺北柴村における高齢の村民・郷や村の幹部を対象とする聞き取り調査、(4)寺北柴村の住宅地図の補訂・主要家系図の作成、(5)寺北柴村の特徴を明らかにするために実施した隣村の北五里舗村における概況調査と聞き取り調査。寺北柴村調査終了後9月15日には、天津に戻って南開大学の共同研究者と今年度調査の成果と今後の課題について協議し、併せて聞き取りテープの原稿化を依頼した後、9月19日に帰国した。研究分担者のリンダ・グローブは、9月26日まで天津・北京に滞在して天津社会科学院・北京図書館・社会科学院近代史研究所等において文献資料の収集にあたった。これには研究協力者の李恩民が通訳兼折衝担当として同行した。
帰国してからは、月一回のペースで研究会を開いて、各自の分担について今年度調査のテープの内容を整理・検討し、村で収集した文献や契約文書・家系図などを分析して調査の成果を整理した。
今年度は6年間続いた現地調査計画の最終年度にあたるので、中国側共同研究者と成果の整理・公表について協議するために研究分担者の一人内山雅生と研究協力者の李恩民を、11月20日から12月3日までの期間中国に派遣した。二人は天津の南開大学で上記の協議を行った後、《中国農村慣行調査》に調査記録が収録されている重要な村落でありながら今回の計画では未調査のまま残されることになった山東省歴城県冷水溝荘並びに路関荘を訪問して概況調査を実施するとともに、北京で文献資料を収集し、南開大学関係者の手によって完成していた聞き取り調査の原稿を日本に持ち帰った。研究メンバーは、この原稿を複写・製本して、現在手持ちメモ及びテープと照らし合わせながら翻訳を進めている。今後、これまでの実施した他の村落(北京市房山区呉店村・北京市順義県沙井村・天津市静海県馮家村・山東省平原県後夏寨村)についての調査成果とともに整理して総合的な調査記録を作成し、来年中の公刊を目指して作業を進める予定である。

報告書

(2件)
  • 1995 研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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