研究課題/領域番号 |
06044131
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
眞崎 知生 京都大学, 医学研究科, 教授 (60009991)
真崎 知生 (1995) 京都大学, 医学部, 教授
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研究分担者 |
VANHOUTTE P. Institut de Recherches Internationales S, Vice Presi
VANE J. St. Bartholomew's Hospital Medical Colleg, 教授
二宮 治明 京都大学, 医学研究科, 助手 (80212124)
三輪 聡一 京都大学, 医学研究科, 助教授 (40157706)
沢村 達也 京都大学, 医学部, 助手 (30243033)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1995年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1994年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | エンドセリン / エンドセリン受容体 / エンドセリン受容体拮抗薬 / エンドセリン変換酵素 / 国際薬理学連合受容体委員会 / 国際エンドセリン会議 / 薬物受容体 / 受容体拮抗薬 / 一酸化窒素 |
研究概要 |
1988年にわが国でエンドセリンが発見されて以来、エンドセリンの基礎研究の主たる研究はほとんどわが国でなされ、その成果は世界中の研究者から注目された。これには本研究計画を中心として、わが国のエンドセリン研究者が海外の研究者と順調に接触をしてきたことによるところが大きい。その具体的研究活動としては、国際エンドセリン会議ならびに関連会議を本研究代表者を中心として開催してきたこと。国際薬理学連合受容体命名委員会のなかでエンドセリン受容体の命名法が統一され、他の受容体命名法の範例とされ、受容体研究のリ-ド格となったこと。世界各地でのエンドセリンの主要研究者との接触が保たれてきたことなどがあげられる。 本年度はこの線にそって以下のような研究活動を行い、以下に述べる成果をあげた。 1)2年毎に開催される国際エンドセリン会議が今年はロンドンで開催された。これに本研究代表者、分担者ら3人が参加、発表、討論を行った。さらに各国の研究者と接触、討論、情報収集を行った。この会では多くの新しい知見が発表された。最大の焦点はエンドセリンの生理的な役割、特に疾病との関連でエンドセリンの役割が議論された。この関連でジーンターゲッティングによる研究成果が注目をあつめたが、まだ理解できない点が多い。参加者の最大の関心事は様々の新しい化合物を含むエンドセリン受容体拮抗薬の性質、作用、またどのような病態に対して有効であるかという問題であろう。現時点ではいくつかの化合物が臨床試験に入っているようであるが、この研究は大学の研究室ではごく限られた役割を担うことしかできず、多くの研究は製薬企業の研究室ではごく限られた役割を担うことしかできず、多くの研究は製薬企業の研究室で行われ、しかもその多くが管理下におかれ公開されていないのが歯がゆい。 2)ロンドンでは平行して、国際薬理学連合受容体委員会エンドセリン受容体小委員会も開催された。この会ではエンドセリン受容体ET_A,ET_Bのそれぞれのサブタイプをどう扱うかという議論がなされた。分子生物学的にはエンドセリンの受容体は2種しかないが、最近開発された様々な拮抗薬を用いるといくつかのサブタイプにわかれるというものである。討論の結果小委員会としてはこの問題はもう少し静観をするという結論に達した。またこの数年間にでてきたエンドセリン変換酵素の命名法に関しても議論されたが、この問題は国際生化学会との間の調整が必要であると指摘された。なおエンドセリン受容体の現時点における情報を総括して表としてTrend in Pharmacological Science誌上に掲載することが毎年行われているが本年度もオックスフォードのWatson博士との間で行われ、小委員会の持ち回り委員会を開催、Watson博士と最終的に調整した。1995年7月パリに於いて国際薬理学連合受容体命名委員会が開催された。ここで、ロンドンでの討議結果が報告され承認された。パリでの会議では各受容体についてそれぞれの小委員会からの報告、その結果をまとめた原稿について検討された。また受容体の機能ををどのような基準で分類するべきかという議論に多くの時間が費やされた。なお受容体命名委員会の1996年1月の会議は都合により急遽1996年7月に順延された。 3)エンドセリン研究に関する情報収集は主として国際会議の場で行われるが、本年度も数回行われた。本研究計画の一環として行われたのはシドニーにおけるアジア、オセアニア生化学会議におけるものであった。この会ではエンドセリンに関する研究はそれほど多くなく、むしろエンドセリンに関する情報をひろめる意義が大きかった。しかしオーストラリアにおけるエンドセリン研究の実状を把握する上では有意義であった。 4)エンドセリン研究はかなり広い範囲で行われるようになり、その全てを網羅することは難しい。特に製薬企業における情報はとりにくくなっている。しかし1997年にわが国で第5回エンドセリン国際会議が開催されることが決まり、また国際薬理学連合受容体小委員会では数年後にエンドセリン受容体に関する情報をまとめることが決められている。今後の研究活動はこの2つの事を軸にして研究の展開をはかることにしたい。
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