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高度技術社会における医療技術の総合的評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06201206
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関徳島大学

研究代表者

久繁 哲徳  徳島大学, 医学部, 教授 (40145123)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード医療技術 / 効果 / 効率 / テクロノジ-・アセスメント / 医療経済 / 医療政策
研究概要

わが国では,先進諸国の中でもとくに多量の高度技術が急速に導入されているが,これらの医療技術の臨床的有効性と経済的効率についてほとんど検討が行われていない。そこで,わが国において,医療技術の普及および評価,それに対応する医療政策の特徴を,国際比較の中で明らかにすることを目的として研究を行った。
具体的には,高度医療技術であるMRI(核磁気共鳴映像装置)および低侵襲性治療技術(内視鏡的治療ほか)を事例として用い,1)医療技術の総合的評価の体系化,2)日本における医療技術に対する評価と医療政策の特徴の解明,3)日本における医療技術の総合的評価の基準の設定について検討を行った。
その結果,わが国では,こうした医療技術が,経済的効率だけでなく臨床的有効性も不明確なまま,臨床の場に普及していることが認められた。とくに,検査技術については,人口当りの普及率は世界最高であった。また,医療政策は,医療技術に対する総合的な評価と適正な利用に対する,科学的な政策決定を実施していなかった。その意味では,自由放任主義的な対応が,わが国の特徴であることが認められた。
一方,欧米では,すでに公的な研究機関を中心として,各種の専門的な学会,民間財団,医療企業などさまざまな団体が,医療技術の総合的な評価を実施し,政策の決定にも影響を及ぼしていた。
わが国でも、今後は,「評価なくして医療技術なし」の原則の下に,医療技術をテクノロジー・アセスメントの枠組みにより総合的に評価し,その結果を統合して具体的な医療政策を作り上げる社会的枠組みが必要とされていることが指摘された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 久繁 哲徳: "医療のテクノロジー・アセスメント" 医療と社会. 4. 1-33 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 久繁 哲徳: "先進医療の安全性・効果・効率" 総合臨床. 43. 11-16 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Hisashige A: "MR imaging in Japan and the United States" AJR. 162. 507-510 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Hisashige A: "The introduction and evaluation of MRI" Int J Tech Assess Health Care. 10. 392-405 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 久繁 哲徳: "医療テクノロジー・アセスメントによる医療システムの見直し" 新医療. 21. 126-131 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Hisashige A: "Health economic analysis of the neonatal" Int J Tech Assess Health Care. 10. 382-391 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 久繁 哲徳: "臨床情報のチェックポイント" 医歯薬出版, 303 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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