研究概要 |
地上および地下の遺跡としての埋蔵石造構造物について,太陽光および燃焼などの各種の熱源を用いて,熱エネルギーを入射することにより,地表面に発生する温度および輝度の分布を遠隔よりリモートセンシングで計測する。すなはち,可視カラーおよびRGB,近赤外写真および赤外線映像装置で撮影した。対象物としてはひたちなか市内の神社内の鳥居,石碑,石垣および群馬県子持村における,火山灰の下の竪穴式住居跡について実施し,地上においては石の劣化の進行によるひびわれの発生位置,積石内部の空洞発生個所,地下では,竪穴式住居跡の盛土,小屋跡などの上部に土表面の明暗の発生,赤外線による放射温度の異常個所を確認した結果,これらの場所が,他のグループによるレーダー等の結果と一致している所が多いことを確認した。 埋蔵物を模疑した試料を深さや大きさをかえ,その検出限界と発熱温度分布の原因を明らかにするための数値計算による解析を実施した。
|