• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

遺跡探査のための電気探査システム開発

研究課題

研究課題/領域番号 06204208
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

水永 秀樹  九州大学, 工学部, 助教授 (40226246)

研究分担者 牛島 恵輔  九州大学, 工学部, 教授 (00038001)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード遺跡探査 / 遺跡のイメージング / 地下空洞探査 / 電気探査 / 流電電位法 / マルチチャンネル計測システム / 自動計測 / 3次元シミュレーション
研究概要

電気探査法は物理探査法の一方法で、電気(電流)の流れ難さを表す物性値“比抵抗"に着目した方法である。この方法は、科学的な遺跡探査に最も古くから用いられている方法で、探査対象物とその周辺の比抵抗値が著しく異なる場合、例えば地中の石室による空洞(高比抵抗)や金属製品(低比抵抗)が存在する場合には、特に有効であるとされている。しかしながら、遺跡探査の場合には従来の資源探査に比べて探査対象物の規模が小さいため、資源探査の手法をそのまま適用することは困難で、探査対象物に応じた高分解能・高精度の測定方式が必要となる。
遺跡探査では探査対象物が比較的小規模なことから、調査地域を高密度に探査する必要がある。また、測定の高密度化に伴って、多量の測定データを迅速に取得する必要がある。本研究では、この要求に応えるため、まずコンピュータ制御のマルチチャンネル計測システムの開発を行なった。このシステムは、地下浸透流の挙動を可視化する目的で開発した“流体流動電位法"観測システムを、遺跡探査のために小型化し改良した新しい探査システムである。このシステムはコンピュータ制御で、地表に配置された30点の電極からの信号を、2秒毎に計測し記録するすることが可能である。
このシステムを使用して、大阪府高槻市の今城塚古墳と福岡県八女市の岩戸山古墳の調査を行なった。この調査の主な目的は古墳の後円部の石室の探査であり、種々の電気探査を組み合わせた探査により、石室と思われる比抵抗異常を確認することができた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 水永秀樹: "比抵抗構造探査-岩戸山古墳・福岡県八女市の例-1)電気探査" 「遺跡探査」-この研究で生まれたテクノロジー-. 17-20 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 水永秀樹・牛島恵輔: "遺跡探査のための電気探査システム開発" 「遺跡探査」研究成果検討会議論文集. 3. 187-194 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 畠中英樹 他: "流電電位法の3次元シミュレーション" 物理探査学会学術講演会論文集. 91. 286-290 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 青野哲雄 他: "遺跡の高精度電気探査に関する研究-直交電界の計測-" 物理探査学会学術講演会論文集. 90. 429-433 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Keisuke Ushijima et al.: "Tensor Electrical Resistivity Method for Archaeometry" Archaeometry 94 Abstracts. 115 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi