研究課題/領域番号 |
06204209
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
藤原 宏志 宮崎大学, 農学部, 教授 (40040860)
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研究分担者 |
宇田津 徹朗 宮崎大学, 農学部, 助手 (00253807)
佐々木 章 大分短期大学園芸科, 助教授 (60105210)
武藤 勲 宮崎大学, 農学部, 助教授 (70040863)
柳沢 一男 宮崎大学, 教育学部, 助教授 (50239802)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | プラント・オパール / ボーリング / 水田址 / 吉野ケ里遺跡 / イネ / 歴史公園 / 弥生時代 / 古地形 |
研究概要 |
平成6年度は佐賀:吉野ヶ里遺跡(東部)で水田址探査を行った。ここでは、その概要を報告する。 1.当該遺跡は弥生時代前期から後期にいたる大きな遺跡で墳丘墓や多数のカメ棺あるいは大型木造建築の存在が確認され、現在、国営歴史公園として整備が進められている。 弥生時代は水田稲作を基盤にした農耕社会であり、それを復元するためには墓址、住居址とともに水田址の発掘復元が欠かせない。しかし、当該遺跡では、まだ確実な水田遺構の検出がなされておらず、歴史公園の整備計画上、その埋蔵域を確認し遺構を検出する作業が急がれている。 2.平成6年5月、当該遺跡の東部約2500平方mを対象に46地点を設定しボーリング調査とプラント・オパール分析を行い、弥生時代の地形復元と水田遺構の探査を試みた。 3.分析調査の結果、調査域の北部に黒色土層(約280cm深)の堆積が認めらその土層上部から多量のイネが検出された。考古学的試掘調査の結果によれば、この黒色土層は弥生時代の堆積層と判断されていることから、この区域に同時代の水田址が埋蔵されている可能性が高いと考えられる。 4.この黒色土層は弥生時代およびそれ以前に堆積した土層であり、ヨシが大量に検出されることから、水田が造成される以前はヨシ原であったことがわかる。 5.現在、この区域の考古学的発掘調査が行われており、近い中に水田遺構の検出が期待される。
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