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初期言語発達と認知発達の関係について

研究課題

研究課題/領域番号 06205208
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関神戸大学

研究代表者

小椋 たみ子  神戸大学, 発達科学部, 教授 (60031720)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード初期言語発達 / 認知 / 手段-目的 / 事物の永続性 / インベントリ- / 観察
研究概要

前言語期から多語発話期までの身振りと言語の発達程度を明らかにし、これらの発達にかかわる認知能力との関係を解明することを目的として、10,12,15,18,21,24,27ヶ月児各10名の横断データと、15,16ヶ月の一語発話段階から二語発話出現期までの4児の縦断データの分析を行った。言語測度は初期言語発達インベントリ-と観察データから得られた。観察言語データについては横断データは19分間、縦断データは25分間の遊び場面の発話をMacWhinney(1991)の言語分析方法を日本語に適用したJ-CHAT Fromで入力を行い、現在CLANプログラムにより言語測度の算出を行っている。認知測度は感覚運動技能の事物の永続性課題と手段一目的課題、ならびに遊びでの事物操作活動である。現在までにえられた横断データからの研究結果について以下に述べる。言語発達インベントリ-と認知の関係で、各測度間の年齢を一定にしたときの偏相関を算出すると、身振りでのコミュニケーションと手段-目的IV段階、語連鎖、非現前事象への言及、成功のことばと手段-目的V段階、多語発話と手段-目的VI段階、事物の永続性に関しては身振り、言語理解と包み込むの課題、非存在事象への言及と表象の保持、定着が必要なVI段階の課題、事物操作については代置のみたて遊びと言語表出、言語理解と身振りの偏相関があった。言語の理解、表出、一語発話から二語発話の発達における各相に関連した認知能力が見出された。観察データからの言語と認知の関係では、頭の中での心像の保持、変換、実行するまえに予想し、プランをたてる認知能力(手段-目的VI段階の洞察課題、事物の永続性VI段階の3ヶのコップ課題)が語連鎖から多語発話の文法能力の出現と関係していた。また初期言語発達インベントリ-での総表出語彙数、3つの最長発話の平均発話長は観察での多語発話の測度との相関が高く、初期言語発達インベントリ-の有効性も示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小椋たみ子: "初期言語発達と認知発達の関係についての横断研究" 神戸大学発達科学部研究紀要. 2. 1-18 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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