研究課題/領域番号 |
06205209
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
渡辺 富夫 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (30167150)
|
研究分担者 |
黒田 勉 岡山県立大学, 情報工学部, 助手 (60264909)
|
研究期間 (年度) |
1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | ヒューマン・インタフェース / コミュニケーション / 引き込み現象 / うなずき / まばたき / 唇 |
研究概要 |
乳幼児期における引き込み現象の分析とモデル化への応用を目指して、比較対象として成人の対面コミュニケーションにおける音声・うなずき・まばたきの引き込み現象の分析とモデル化を行った。その結果、対話時のまばたき反応は音声のON区間では抑制され、OFF区間に生起することが相対的に多いことが示され、音声時系列とまばたき反応とは有意な相関があること、またうなずいている時にはまばたきすることが多いことなど、当初計画した音声とうなずき・表情反応との引き込み現象だけでなく、まばたき反応との引き込み現象の相互関連性が判明した。さらに、従来の音声-うなずき反応モデルに基づいて、音声-まばたき反応モデルを提案し、その有効性を示した。また拝聴する場合のように、意識的に話し手に同期させてうなずいた場合には、うなずき反応の個人差が小さく、聞き手が話の区切りを予測してうなずいていることが顕著なことが明らかになり、この予測反応の引き込みが円滑なコミュニケーションに重要な役割を果たすことが示唆された。現在、これら一連の分析をリアルタイムでマルチメディア情報処理するシステムを開発中である。 また母親と乳児との表情とくに唇の動きの引き込み現象の分析への応用を目指して、人間の感覚に合致したHSV(色相、彩度、明度)方式による色彩情報に基づいて、顔画像の色彩を色相、彩度の分布状態により定量化し、唇を高精度に抽出する手法を開発した。
|